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先生の一言が変えた子供たちの舞台:緊張・あがり症との向き合い方

年末に差し掛かると、ピアノ、歌、管楽器など、様々な演奏会が増え、演奏者さんが舞台に立つ機会が増えてきますよね。毎年11、12月はそのような場面で過度に緊張してしまう方へのあがり症克服トレーニングのご依頼が多くなります。

発表会と聞くと、私はある方から聞いた幼稚園のおゆうぎ会の話を思い出します。

おゆうぎ会の舞台裏、先生の一言がもたらした影響

毎晩、楽しそうに練習していたその方のお子さんが、本番ではガッチガチに緊張していて、見回すとその子だけでなく他の子供達も、手と足が一緒に出るほどの緊張ぶりだったそうです。
家に帰って「今日はどうしたの?」と聞いてみると、「先生が、人前では誰でも緊張するものだって教えてくれた。緊張っていうのは、心臓がドキドキしたり、身体がカチンコチンになって、手と足が一緒に出ちゃったりすることなんだって」と話してくれたそうです。

この話を聞いた時、「スポンジのように何でも吸収しちゃう子供に、なんてことを教えてくれてるんだ!」と憤りを感じました。

子供たちは本来緊張知らず

本来、天真爛漫にエネルギーを発散させている子供たちは、舞台の上でも緊張知らずで本番を楽しめます。一方、多くの大人たちは「人前では落ち着いていなければならない」と緊張を抑えようとしています。

温かくなってきた鍋に蓋を閉めると余計に温度が上昇してしまうように、緊張は抑えようと意識すればするほど、逆に強くなってしまいます。

良かったらこの動画を観てね▶

人前で緊張してしまう人は、湧いてくるエネルギーを抑えようとするのではなく発散させることを目指してください。子供たちのように、元気よく話したり、踊ったりすることによって緊張しにくくなります。

緊張しにくくなるだけでなく、その方が相手にポジティブな印象を与え評価が高まります。

ポジティブな声をかけてあげよう

子供がもし「緊張するなぁ・・・」みたいなことを言っていたら、一緒に心配したり、落ち着かせようとするのではなく、豪快にニコッと笑って「おぉ、楽しみだね~!」「ワクワクするよね~!!」などと伝えてあげましょう。

大人も同じです。舞台に立つことは楽しくて気持ちがいいもの。天真爛漫な子どものように「歌いたい!踊りたい!演奏したい!」と、みんなに観てもらえるありがたい機会を存分に楽しみましょう!

(本番を想像するだけで嫌な気分が湧いてしまうような極度のあがり症の方には、事前のメンタルトレーニングが必要です。いつでもご相談ください)


この「人前でパフォーマンスする気持ち良さ」にハマってしまった私は、今夜が4日連続最終日のVRでのクリスマスライブ(笑)
存分に歌って今年のライブを締めくくろうと思います。

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