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【サラリーマン実業家】7.45歳定年制~チキンレース➡企業間談合?~

こんにちは。
サラリーマン実業家です。
サラリーマンと経営者の両方をやっております。

本日はサントリーHD新浪社長が一石を投じました「45歳定年制」について深堀りします。

「終身雇用制」が広く普及した日本が「45歳定年制」に切り替わると言うことになれば、生活が大きく変わる事になります。

長期的マクロで考えれば、
●将来の雇用不安により、消費が減る。➡経済の縮小。
●安定した収入をベースに、家族を持つという事も出来なくなる方が増えていく。➡結婚率の低下。少子化。
の2つが起き、これらは負のスパイラルとなり、日本のGDPはどんどん下がっていきます。国力が低下し、全体が貧困化していくでしょう。
国としては、これを防ぎたいはずです。

が、短期的ミクロで考えると、雇用主である会社にとっては、
●メリット:生産性の低い「働かないおじさん」を排除でき、人件費をカット出来る➡利益の増加
●デメリット:「あの会社は長く勤められない」と敬遠され優秀な人材が来なくなる➡人材難を誘発
の両面があります。サントリーの新浪社長はデメリット(人材難を誘発)を見ない失言をしてしまったと言わざるを得ません。

しかし、会社にとっては人件費はコストなので、不要と判断できればカットしようとするのは当然の事です。
どの会社もカットしたいはずです。
つまり、「自分の会社だけが定年前倒しと言うと、優秀な人材が来なくなってしまう。誰か言ってくれないかな?」という経営者間チキンレース状態だったのではないかと思います。

そのチキンレースの中で、サントリーの新浪社長は前に出てしまい、本音を言ってしまいました。

そんな現状において、従業員にとっても長期的マクロにとっても、最も恐ろしいのは「企業間談合」です。
東証一部上場企業が談合し、「定年は◯歳に前倒しです」とすれば、チキンレースが終了。上記の●デメリット(人材難を誘発)は薄くなり、実現しやすくなります。

そんな感じで「企業間談合」をしてまでコストカットに走るかどうか。サントリーの今後の動向に注目です。

サラリーマン実業家

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