SAKUYA

断髪フェチです。 大人な物語が好きです。

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最近の記事

ドS理容室サカキ~①エラ張りのチカコ~

※この小説は1話完結ですが、「ドS理容室サカキ~序章~」(無料)を先にお読みになると、より一層お楽しみいただけます。 __________________________________________________________________________________ 今日の客チカコは、20代後半と思しき年頃。背中を半分覆うほどのたっぷりのロングヘアをしていた。 「この日のために頑張って伸ばしたんです」と丸い瞳をことさら大きく見開いてチカコは言った。 カ

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    • ドS理容室サカキ~序章~

      【理容サカキは知る人ぞ知る理容室。 完全予約制の理容室。 住所は予約した人にしか知らされない。 髪型のオーダーは「おまかせ」のみ。 施術中に一度でもストップをかけたら、そこで中止。 料金の返金は一切なし。 店主のサカキは60歳前後の細身の男性らしい。 一見無口な職人気質だが、ひとたびハサミを握るとその本性が明らかになるという・・・】 私は榊。理容師だ。 今日も予約客が来ることになっている。 さっきから店の古いガラス戸の前を行き来している女がいる。あれか。

      • エッセイ・ご挨拶

        断髪小説を書いていると高まりを迎えてしまい、なかなか最後まで書けないでいます。 これってあるあるなのかしら? だからたくさんの小説を輩出してる人ってすごいなと心底尊敬してしまいます。 書きたいネタはたくさんではないけどあるんだけど、いかんせん悶々が抑えきれず・・・。あぁ女子なのに・・・。 逆に言うと、自分が達せられるものを書き上げられた時はとても嬉しいです。そして私が書いたものがどなたかの同士の昇天をお手伝いできればこんな嬉しいことはありません。 これから私が書きた

        • エッセイ「コロナ禍の夫の髪」

          ※これは髪フェチな私のプライベートネタです。 ある日、夫が自分で頭を丸めた。 丸坊主である。 何ミリにしたのか聞いたけど忘れてしまった。私としたことが・・・。 しかしなかなかの短さだった。 そして、なかなか上手に刈っていた。 何でも、コロナで床屋に行くのが怖いとのことだった。 どうしても後ろとキワができないから、私にやってと頼んできた。 もちろんもちろん、OKしちゃうよね! で、夫から渡されたバリカンでウィーンと・・・ !!! 刈り上げ部分が真っ白になっ

        ドS理容室サカキ~①エラ張りのチカコ~

          断髪小説「姉妹」

          私とお姉ちゃんは似ていない。 お姉ちゃんは美人でスタイルが良くなんでもできる。しかも性格も良い。街に行けば芸能界にスカウトされることなんてザラだったし、芸能人に間違えられたこともある。しかも勉強もスポーツもでき、誰もが聞いたことのある大学を卒業し、一流企業に就職した。 それに反して私はブスでチビでデブ。しかもド近眼。成績はいつも中の下、彼氏いない歴=年齢。高校卒業後2浪したが滑り止めにすら受からず。将来やりたいことも特になく親の嘆きも聞き飽きて、大学進学は諦め、近くの工場

          断髪小説「姉妹」

          断髪小説「デリヘル嬢アリサの選択」

          アリサ。デリヘル嬢。29歳、ガケっぷち。 あたしの働いてる店にはルールがある。 店が決めた指名目標を3か月連続で下回ったら、辞めるか下に行くか選ばなくちゃいけない。 下に行くっていうのは、同じビルの地下にあるらしい系列店に移るってこと。 らしい、っていうのは、私も地下に足を踏み入れたことないからあまりよく分からないんだ。上とは出入り口も違うしね。 ただ「下の店」(したのみせ:お店のコたちはみんなそう呼んでる)は、アブノーマル系専門の店だっていうのはウワサで聞いたこと

          断髪小説「デリヘル嬢アリサの選択」

          断髪小説「断髪フェチが髪を切る話」

          私は断髪フェチ。 頑張って伸ばした今の髪は、肩下15cm。ここ最近、無性に髪が切りたくて切りたくて仕方がない。 「髪を伸ばしてバッサリ切る」 これぞ断髪フェチならではの愉しみ方だろう。 せっかくバッサリ切るなら美容院じゃなく、床屋で切ってみたい。それは私の長年の憧れ。 スマホで店を検索する。 古風なお店が理想だけど、女でロングヘアの私が行くと断られるかもしれない。そういう体験談を目にしたことがある。ここは安全策として「レディースシェービング」をしているお店を探すこ

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          断髪小説「断髪フェチが髪を切る話」

          エッセイ「短髪の夫」

          私は夫が好きだ。 夫と結婚したのにはいろんな理由があるけど、彼が短髪なことはかなり大きな要素だったといえる。 私は女性の断髪に萌えるタイプだけど、男性の短髪もたまらなく大好きだ。好みの男性に限るけど。 夫は、私が知ってる限り、いつも短髪だ。 サイドは5ミリに刈り上げ、上部はちょっと長めが定番。ソフトモヒカン?ソフトスポ刈り?正式名称は知らないけど、とにかく短髪。かっこいい。 一度だけ、彼が坊主にしてきたことがある。私的にはとっても良かったのだけど、気に入らなかったの

          エッセイ「短髪の夫」

          短編小説「プラトニック断髪」

          コウさん。本名は知らない。 ネットで知り合った50代ぐらいの男の人。 コウさんはいつも私を絶妙なダサさに仕上げてくれる人だ。 コウさんと初めて出会った時、私の髪は胸までのロングだった。 だけど数時間後には、鎖骨あたりでプッツリと切り揃えられしまっていた。たっぷりあったロングヘアが、肩にかかるぐらいの長さになってしまったことはショックなのにとても興奮した。 横一直線に切り揃えられた髪は膨らみやすかった。結んでいても毛先の感じが野暮ったくて、そこが良かった。 次にコウ

          短編小説「プラトニック断髪」