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年齢不詳

ミャーブル先生は朝食をすませると、毛づくろいをしました。ご飯を食べてお腹いっぱい、体も綺麗にし気分爽快です。
「今日は、天気のよい休日だ。ニンゲンは、どんな風にして過ごしているんだろう」
ミャーブル先生は、太陽の陽射しを浴びてウトウトしかけていました。
「眠さと好奇心、どちらも甲乙つけがたい」
ブツブツ言いながら、仕事部屋へ行き顕微鏡をのぞきこみました。すると、電話をしている男性が映りだされたのです。
「母さん、席を譲ってもらえてよかったじゃない。文句を言わないの。
うん、うん、まぁ、年相応に見られただけだよ。気持ちが若ければ、それでいいじゃない。見た目は、誤魔化しきれないんだから。これから出かけるから、切るよ。うん、またね」
男性が大きな伸びをすると、出かける支度を始めました。
「このまま追跡してみるか」と、ミャーブル先生はつぶやきました。

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