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sakureo
2017年7月25日 07:23
自由でありたくて 規律を守ってたつもりでありたくて 貴方に抱かれてた 貴方は私を選んだりしないけど夢を見させて 覚まさせて 御蔵入り 山茶花の様に咲いていたい清く 正しく 美しくだけど そんな女じゃもうないわ抜け出せない愛に踏み出したもの 幻の愛には 幻の愛だけで欲はたからないわ 貴方と切れたくない 誰にも言えない恋を今してるけど夢の余韻を残させて 御蔵入り
2017年7月31日 07:21
私を飴でコーティングしとけばいいじゃない若々しさが欲しいなら御要望に応えて好きなだけ愛すれば満足なんでしょ? 彼方此方と家を巡り渡るより案外 簡単なもんじゃない? 白か黒かというなら 貴方は黒ねもう見抜いてる私がいる黙ってる理由はひとつ それは愛じゃない 若かりし頃とはもう随分違うからさあんときゃよかったね、と笑う仲でももうないでしょうだけど女の意地は図太いもの
2017年7月15日 07:43
真面目な人の裏の顔あたしゃ知ってる あいつの顔知らぬ存ぜぬ 突き通せばあいつの弱みに舌を這わす 女といえど裏の顔知って 鳥肌立てりゃいい恐れて男に走るのかいそれも人生 愛に夢を見る 人肌恋しく 泣いて泣いて鶴が飛び立つ 冬の空あたしゃ あんたを許しはしないわ浮気相手と心中かい 天変地異とは謎ばかりされど知ってる あいつの顔他人(ひと)に見せれぬ趣味あれどあ
2017年7月13日 13:23
人んせいに全部 出来んならさあんたは何個の浮気をするんだろう彼奴も彼奴にも 恨みはある其奴が女というもんだろう知らなかったのかい? 嗚呼 日本中が吉原ならあんたは男気なんて言うんだろうなんて男は馬鹿なのさ 見た目は普通で 浮気なんざそんなこと出来ない面を見せてんだろうあんたにも何回 馬鹿野郎と言ったもんかね 数えもしないどうしようもない奴 嗚呼 日本中が島原な
2017年7月15日 07:46
蝋燭の火を吹いて消して点けて それを繰り返す女の目はごまかせたって女郎との指切りげんまんよ 唇を小指でなぞって嘘の言葉を見抜いてはじめの一歩は楽しけり通れば 目出度く 蜘蛛の罠 どこに逃げたって見つけてやるさ女郎の意地は閻魔の笑みよさぞ 慌てて逃げれりゃいい 猫におまんまをあげてから外八文字で魅せる女が唯一 天下取れる吉原の海で溺れなよ 死んで逃げたっ
2017年7月16日 08:42
久しぶりのお外でやんす空気が旨いでありんすね女郎の頃とは随分と何もかも変わりやんしたけんど不思議と心地好いのでありんすよ 鳥の様に空を飛ぶことはできないけんど自由に自分の足で歩くことはできるのでなんしこれ以上 贅沢でありんす 籠から籠へと移りなんしたわちきだけんど お外におりんす御屋敷から出たのでやんす移り変わりは激しくありんすそれでも心地好いのでありんすよ
2017年7月16日 08:38
水を覗けば 金魚の群れ行ったり来たりを 影へと集う虚ろな目をして 私を見りゃあんたは私に何を思う えんりゃこらさと抱えた慕情にあんたの色を 例えりゃ群青私の空に名を連ねる 赤い半纏(はんてん) 泳ぐようにあんたはどっかと行ったり来たり風に吹かれりゃ 煙草吹かし移り香を消す手段に使う えんりゃこらさと抱えた恋愛にあんたの色を 例えりゃ群青涙袋に名を連ねる
2017年7月17日 08:28
息吹乱れる 白樺にくしゃみ肌がかさつき それでも風が吹く あなたがいなけりゃ私には何もない気付いた時には遅くて 路に染まる 会いたい 会えない でも会いたい小さな葉っぱが騒つくように会いたい 会えない でも会いたいあなたの本来の姿を知らなくてもどうしようもなく 恋しくて 心乱れて 白樺の並木私は歩く 今日もまた一人きりで あなたの連絡待ちにもう疲れたわそれで
2017年7月19日 07:17
不器用なあんたを抱きしめたら下手くそな口付け 嘲笑(わら)えるわ不器用とあたしを言っていたのに逆の立場になって 嘲笑(わら)えるわ だけど あんた それじゃあんまりよ次の為に教えてあげる 右を見て 左見て また右を見てそして利き腕あげながら渡る横断歩道まずはそこからよ 不器用なあんたに抱きしめられ下手くそな愛撫に 嘲笑(わら)えるわ不器用とあたしを指をさしてた逆
2017年7月20日 09:30
近道なんてどこにもないいつも回り道餌でも与えられたら 群がる 鳩なんです 私、鳩なんです器用に餌付けすれば寄り添っていつまでもあなたを待ってしまう笑えるでしょ 片道にしか行けないけどそれでも戻れないあなたがベンチに座れば 集う 鳩なんです 私、鳩なんです甘い声を鳴らして肩に乗り私だけが愛してしまうの笑えるでしょ 気付けば 誰でも鳩なんです餌付けされてし
2017年7月19日 07:20
可笑しかったねあんたは私を女と間違えて声をかけてきて普通にしばらく話して 気付いたね 逃げるように去ったあんたの背中を見ながら私は薄笑い浮かべてた あれは雪の結晶が目立つ日だったね足を滑らせながら 革靴でせっかくの酔いも冷めた顔だったよ ある日の昼に偶然にまたばったりと出逢ったね目を丸くしたあんたに話しかけたのは私から 何事もなかったふりは あんたにはさせ
2017年7月18日 09:01
見事な出来栄えでござりんすね笑って 笑って 笑って彼の方はわちきに夢中なんし毎晩 毎晩 来るのでありんすから 今はまんだ 袖にしておりんすけんどそろそろとは考えてありんす さくら散る頃になりんしたら頃合いとみてありんす女房も子もおありんす方わちきは今 遊んでありんす 戯れでありんすけんど 欲はいっつも いっつも いっつも付いて回って来るのでありんすよ男も女も
2017年7月24日 06:32
昨夜 知らぬうちに雨が降った恨み節に泣いてる私のように てんてんと てんてんと窓に付いた雨粒を数えては幾つの貴方を思い出すんだろう 貴方を殺してしまいたい私のものだけにしてみたいそんなことができるなら悔しくもないんだろう 盗られ 友は何気なく話して憎む私は奪い返したくなる 眈々と 眈々と雨が降った様を思い描いて悪知恵を働かせる私の闇 貴方を殺してしま