恋まかせ

可笑しかったね
あんたは私を女と間違えて
声をかけてきて
普通にしばらく話して 気付いたね

逃げるように去ったあんたの背中を見ながら
私は薄笑い浮かべてた

あれは雪の結晶が目立つ日だったね
足を滑らせながら 革靴で
せっかくの酔いも冷めた顔だったよ

ある日の昼に
偶然にまたばったりと出逢ったね
目を丸くした
あんたに話しかけたのは私から

何事もなかったふりは あんたにはさせない
私の好みだったから ふふ

これは雪の結晶が積もった日の後
わずかに残る足跡が笑い
いつのまにか自然に話せていたね

なんとなく連絡先を交換して
また逢う約束を交わして 2人で呑もうと

それは雪の結晶が溶けた頃のこと
あんたは素面のままで告白
私は笑って頷いた そんな2人のはじまり...

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