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#ハイドン
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第104番 ロンドン (Sinfonia No.104 "London", 1795)
交響曲第104番は、ザロモン交響曲の最後の曲とされ、かつ、ハイドンさんの番号のついた交響曲の最後の交響曲です。この「ハイドン・シリーズ・交響曲編」は、次回に落ち葉拾いをして、最終回とします。 作曲順について、自筆譜には「私がイギリスで作曲した12番目」と書いてあり、初演について、1795年5月4日のハイドンさんの日記には「すべての観客も私も余すところなく楽しんだ。私はこの夜に4000グルデンの収入を得た。これはイギリスだからこそ可能だった」と書いてあるのでその日のキングス劇
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第103番 太鼓連打 (Sinfonia No.103 "Drumroll", 1795)
交響曲第103番は、1795年に作曲され、ザロモン交響曲の最後から2番めの交響曲です。愛称の「太鼓連打(ドラムロール)」は、第1楽章の冒頭と結尾でティンパニのロールがあることが由来になっています。ロールというと現代では、あの「結果発表です!」というときに流れるスネアドラムの連打のことを指します。 そして、ティンパニ・ロールに続いて、グレゴリオ聖歌「怒りの日(Dies irae)」が用いられています。「怒りの日」については、こちらをご覧ください。 初演は、1795年3月2日
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第101番 時計 (Sinfonia No.101 "The Clock", 1794)
交響曲第101番は、1793年にウィーンで第2楽章から第4楽章までを作曲し、1794年にロンドンで第1楽章を完成させて、同年3月3日にロンドンの演奏会で初演が行われました。 愛称の「時計」は、1798年にヨハン・トレーク(Johann Traeg)さんが第2楽章のピアノ編曲版を出版した時につけられたもののようです。この楽章のリズムがチクタクと時計のようなので、そのような愛称がついたのでしょう。 このメロディーはとても有名で、日本ではかつてラジオ番組「百万人の英語」のテーマ
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第100番 軍隊 (Sinfonia No.100 "Military", 1794)
トルコ軍楽交響曲第100番は、12曲のザロモン交響曲の8番目(第2期の2番目)の曲で、「軍隊」という愛称が付けられています。その由来は、第2楽章と第4楽章にトルコ軍楽(メフテル、Mehter)が用いられていることです。初演時の広告にはすでに「軍隊交響曲」と書かれていたそうですので、ハイドンさんご本人が命名したのかもしれませんね。 ロンドンでの初演後、ある評論家が第2楽章について、「戦争の地獄のような轟音が、恐ろしい崇高さのクライマックスへと高まっていく」と書いたそうです。
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第96番 奇蹟 (Sinfonia No.96 "The Miracle", 1791)
曲紹介交響曲第96番も12曲の「ザロモン交響曲」のうちの1曲で1791年作曲の第1期のものです。この交響曲には「奇蹟」という愛称がついています。 この愛称の由来は、初演時に観客がハイドンさんをよく見ようとしてステージ近くに押し寄せたところ、突然会場のシャンデリアが会場中央に落下したのですが、会場中央には誰もいなかったので、奇蹟的に誰も怪我することがなかったというエピソードに基づいています。 ところが、近年は、その初演とは第96番の初演ではなく、第102番の初演だったとい
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第94番 驚愕 (Sinfonia No.94 "The Surprise", 1791)
曲紹介交響曲第94番「驚愕」も第1期ザロモン交響曲の1曲ですが、ハイドンさんの交響曲の中で最も有名な曲ではないでしょうか。「驚愕」あるいは「びっくり」という愛称の由来は、ハイドンさんの曲を聴きながら居眠りする聴衆を起こすために第2楽章の緩徐楽章で静かな音楽が流れていると突然ティンパニが最強打されるというところにあります。 交響曲第94番ト長調「驚愕」(Sinfonia No.94 G Dur "The Surprise", Hob.I:94) 第1楽章 Adagio ca
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第92番 オックスフォード (Sinfonia No.92 "Oxford", 1789)
曲紹介交響曲第92番は、「オックスフォード」という愛称がついていますが、これは、1791年にハイドンさんがイギリスのオックスフォード大学から名誉博士号を贈られたときの学位授与式で、式に出席したハイドンさんがこの曲を指揮したことからついたものです(ただし、本当はこの曲だったのかはっきりしないそうです)。 また、例のロンドンの出版社の整理番号から「Q字」と呼ばれていたこともあったそうです。 交響曲第92番ト長調「オックスフォード」(Sinfonia No.92 G Dur