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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第31番 ホルン信号 (Sinfonia No.31 "Hornsignal", 1765)
交響曲第31番も1765年のエステルハージ家副楽長時代に作曲されました。愛称の「ホルン信号」はホルンが大活躍するからで、当時楽団にホルン奏者が4人いたことから、彼らのために作曲されたものだと思われます。各楽器のソロが多くフューチャーされており、協奏曲のようです。 別名には「狩場にて」(auf dem Anstand)や「ニュルンベルクの郵便ホルン」もあるそうです。 交響曲第31番ニ長調「ホルン信号」別名「狩場にて」(Sinfonia No.31 D Dur "Hornsi
本日の一曲 vol.261 スリー・ドッグ・ナイト 喜びの世界 (Three Dog Night: Joy To The World, 1971)
スリー・ドッグ・ナイトは、ちょっと変わったバンドで、一応、アメリカのロック・バンドとされており、ヴォーカルは、ダニー・ハットン(Danny Hutton, 1942-)さん、チャック・ネグロン(Chuck Negron, 1942-)さん、コリー・ウェルズ(Cory Wells, 1941-2015)さんの3人で、演奏する曲は、この3人がめいめいに気に入った他人の曲を持ち寄り、それをバンドで歌って演奏するというスタイルでした。本日ご紹介する曲などは、1971年に全米1位になっ
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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第30番 アレルヤ (Sinfonia No.30 "Alleluja", 1765)
交響曲第30番もハイドンさんエステルハージ家副楽長時代の1765年の作品です。第1楽章にグレゴリオ聖歌の「復活祭のアレルヤ」の旋律が用いられているので、「アレルヤ」という愛称がついています。この旋律があるため、1765年の復活祭の日曜日に教会で使用された可能性があるとのことです。 ただ、筆者の力不足で、この旋律を使っているグレゴリオ聖歌の音源が見つかりません💦 交響曲第30番ハ長調「アレルヤ」(Sinfonia No.30 C Dur "Alleluja", Hob.I:
本日の一曲 vol.260 ファンカデリック エレクトリック・スパンキング・オブ・ウォー・ベイビーズ (Funkadelic: The Electric Spanking Of War Babies, 1981)
ファンカデリックは、ジョージ・クリントン(George Clinton, 1941-)さんがリーダーを務めるバンドで、同じくパーラメント(Parliament)と並んで、「Pファンク軍団(P-Funk Collective)」と言われていました。2つのバンドが並行して存在していた理由は、レコード会社との契約関係でもめたから、ということだったようです。 源流は、1950年代後半に結成されたドゥーワップのヴォーカル・グループ「ザ・パーラメンツ(The Parliaments)」
本日の一曲 vol.259 アップル・ミュージック 雷の音 (Apple Music Playlist: Thunderstorms, 2024)
なにかとお思いになるかもしれませんが、アップル・ミュージックのプレイリストに「雷の音」というのがありましたので、これをご紹介します。なにかと言いますと、「雷雨」の音を集めた環境音です。音楽ではありません。人によって雷雨の音をどう感じるのかはそれぞれだと思いますが、筆者などは、閉じ込められた密室感といいますか、閉塞感といいますか、胎児がえりの感覚なのか、そんな感じがします。 アップル・ミュージックに限らず、YouTubeなどでも「雷の音」などで検索すれば出てきますので、その他
本日の一曲 vol.258 パット・メセニー・グループ クリス (Pat Metheny Group: Chris, 1985)
パット・メセニー・グループは、1954年生まれのアメリカのギタリスト、パット・メセニー(Pat Metheny)さんのグループです。 本日ご紹介する「クリス」は、1985年公開、ジョン・シュレンジャー(John Schlesinger)さん監督の映画「コードネームはファルコン(The Falcon and the Snowman)」で使用された曲です。 この映画は、ソ連のスパイとなってしまったアメリカ人青年のお話です。パット・メセニーさんは、この映画のサウンドトラックとし
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第27番 ヘルマンシュタット (Sinfonia No.27 "Hermannstädter", 1760)
交響曲第27番は、またモルツィン家時代のものになります。1946年に、ルーマニアのシビウ(ヘルマンシュタット)近郊でハイドンの新しい交響曲の1786年の筆写譜が発見されたと報じられ、1950年1月29日に「初演」されましたが、後からその曲は交響曲第27番だったことがわかったというエピソードがあります。 前に第25番のところでご紹介した動画も第27番でしたね😄 交響曲第27番ト長調(Sinfonia No.27 G Dur, Hob.I:27) 第1楽章 Allegro m
本日の一曲 vol.257 ジョニ・ミッチェル ウッドストック (Joni Mitchell: Woodstock, 1970)
ジョニ・ミッチェルさんは、1943年11月7日、カナダのアルバータ州フォート・マクラウドに生まれたアーティストです。 ジョニ・ミッチェルさんは18歳のころからライブ活動を始めるとともにアルバータ芸術大学に進学し美術を学びましたが、20歳のとき1年生で中退し、フォーク歌手になりたいということでライブ活動に没頭しました。21歳のとき1965年2月、当時の恋人との間で女の子を出産しましたが、育てられずに養子に出しました。その年の6月には、チャック・ミッチェルさんと結婚、23歳の1
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第26番 ラメンタチオーネ (Sinfonia No.26 "Lamentazione", 1768)
交響曲第26番は、自筆譜は残っていないものの、1768年ころの作曲であると考えられています。1767年ころ以降は、ハイドンさんの「疾風怒濤(シュトルム・ウント・ドランク、嵐と衝動)」時代と呼ばれ、ハイドンさんの作風にロマンの風が起こってきた時代です。短調で始まる交響曲は、初出ではないでしょうか。 この交響曲には「ラメンタチオーネ」という愛称が付けられていますが、現存最古の筆写譜に「受難と哀歌」(assio et Lamentatio)と記されているそうです。第1楽章と第2楽
本日の一曲 vol.255 バッハ フーガの技法 (Johann Sebastian Bach: Die Kunst der Fuge d moll BWV1080, 1751)
バッハのフーガの技法は、バッハの晩年に作曲が開始され、楽器の指定もなく書き進められて、バッハの死により未完となってしまった作品ですが、「クラシック音楽の最高傑作」とも呼ばれたりします。 「フーガの技法」とは曲名であり、テクニックなどの名前ではありません。CDのトラックの表記にも「Contrapunctus(コントラプンクトゥス、対位)」と聞き慣れない言葉が書かれていて、とっつきにくい感じがします。 20世紀のバッハ音楽の最大の演奏者グレン・グールド(Glenn Gould