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本日の一曲

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さくらMusic officeでは、新企画「本日の一曲」をスタートしました! この「本日の一曲」では、ジャンルにこだわらず、時にはアーティストや時代背景にも触れながら、誰もが知…
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本日の一曲 vol.455 モヒニ・デイ エモーション (Mohini Dey: Emotion, 2023)

モヒニ・デイさんは、1996年7月20日、インド・カルカッタで生まれたベーシストです。父がセッション・ミュージシャンであり、エレクトリック・ベース・ギターを手にしたのは9歳か10歳のときで、11歳のころから演奏活動を始め、天才児と言われていました(英語版Wikipediaによる)。ベーシストとして各方面から引っ張りだこの大活躍で、日本でもB'zのサポートメンバーとして演奏していました。 2020年、ジノ・バンクス(Gino Banks, Dr)さん、エンリケ・サンチェス(E

本日の一曲 vol.454 クインシー・ジョーンズ ジャスト・ワンス (Quincy Jones: Just Once, 1981)

クインシー・ジョーンズ(1933年3月14日生~2024年11月3日没)さんのご冥福をお祈りします。 1981年リリースのアルバム「愛のコリーダ(The Dude)」に収録された「ジャスト・ワンス」とアルバムのプレイリストです。 (by R)

本日の一曲 vol.453 ゆらゆら帝国 ミーのカー (1999)

亀川千代さんがお亡くなりになって約半年が経ちました。 ゆらゆら帝国の解散からは14年と約半年、もう見ることはできないのだなと思います。 これまでもゆらゆら帝国を何度か紹介してきました。 本日もメジャー・セカンドアルバムの「ミーのカー」からの紹介になりますが、表題曲の「LONG Version」をご紹介します。1曲が25分以上もある本当にロング・バージョンになっていますが、音に浸っているとなぜか時間が経過するのを忘れてしまう不思議な曲です。 ゆらゆら帝国がサイケだと言わ

本日の一曲 vol.452 サラサーテ ツィゴイネルワイゼン (Pablo de Sarasate: Zigeunerweisen, 1878)

パブロ・デ・サラサーテさんは、1844年3月10日にナバラのパンプローナで地元の砲兵楽団長ドン・ミゲル・サラサーテ(Don Miguel Sarasate)さんの息子として生まれました。 ナバラは現在のスペインとフランスの国境のスペイン側にあるスペインの自治州で、古くはナバラ王国が栄えた地域です。日本で最も有名なナバラ出身の人物は、フランシスコ・ザビエル(Francisco de Xavier)さんだと思います😊 サラサーテさんは、5歳のときから父親にヴァイオリンを学び、

本日の一曲 vol.451 ベン・フォールズ クリスマス・ソング (Ben Folds: The Christmas Song, 2024)

少し気が早いかもしれませんが、もうすぐクリスマスですね! というアルバムがリリースされましたので、ご紹介します。 アメリカ・ノースカロライナ・ウィンストン・セーラム出身、1966年9月12日生まれのベン・フォールズさんがホリデー・アルバム「そり使い(Sleigher)」をリリースしました。落ち着いた幸福感に満たされた曲作りになっています。 アルバムリリースに先立ち、2本の動画を公開しています。1983年1月23日、アメリカ・ニューヨーク生まれの女優リンジー・クラフトさんを

本日の一曲 vol.450 グレイトフル・デッド ダーク・スター (Grateful Dead: Dark Star, 1969)

フィル・レッシュ(Phil Lesh)さんのご冥福をお祈りいたします。 グレイトフル・デッドは、サイケデリック・ロックの代表的なバンドです。結成は1965年、バンドのスポークスマンはジェリー・ガルシア(Jerry Garcia)さんで、ガルシアさんが亡くなった1995年にバンドも解散しました。 ところで、「サイケデリック」とは、本来、「幻覚剤」のことを指します。 日本語版ウィキペディアで「サイケデリック」と検索すると、文化としての「サイケデリック」の項目に飛びますが、英

本日の一曲 vol.449 オールミュージック 本当に怖いアルバム (AllMusic's Favorite Actually Scary Albums, 2024)

AllMusic のコラムアメリカの音楽データベースサイトの「オールミュージック(AllMusic)」から、本日のハロウィンのためと思われる「本当に怖いアルバム」というコラムが公開されました。 プレイリストこのコラムで紹介されている曲をプレイリストにしましたので、ご活用ください。 アルバム紹介各曲が収録されているアルバムのプレイリストです。 Xela: The Dead Sea (2006) セラ:死海 The Dea

本日の一曲 vol.448 ボズ・スキャッグス ジョジョ (Boz Scaggs: Jojo, 1980)

1980年周辺は、日本でAOR(Adult Oriented Rock)が流行りました。昨今、日本のシティ・ポップが流行っていると言われ、AORもまた流行っていると聞こえてきます。本日は、当時のAORの(筆者のほぼ独断によりますが)代表的アーティストを5つご紹介します。 ボズ・スキャッグスボズ・スキャッグスさんは、1944年6月8日生まれ、アメリカ・オハイオ・カントン出身のシンガーです。1965年にソロ・デビューしましたが、1968年にスティーヴ・ミラー・バンド(Stev

本日の一曲 vol.447 クラウス・マケラ ショスタコーヴィチ 交響曲第6番 (Dmitri Shostakovich: Symphony No.6, 1939. Klaus Mäkelä)

クラウス・マケラクラウス・マケラさん指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団(Oslo Philharmonic Orchestra)の演奏は、以前、ハイドン交響曲第49番でご紹介したことがありました。 このコンビによるショスタコーヴィチさんの交響曲第4番、第5番、第6番が今年8月に公開されています。 マケラさん自身は、交響曲第6番の第1楽章が「最高の楽章だ」と評価しているということなので、その演奏を聴いてみたいと思います。 クラウス・マケラさんは、1996年1月17日フ

本日の一曲 vol.446 ポール・デズモンド 10月 (Paul Desmond: October (Outubro), 1969)

ポール・デズモンド(Paul Desmond)さんは、1924年11月25日にアメリカ・カリフォルニア・サンフランシスコで生まれたミュージシャンです。12歳のころからクラリネットの勉強を始めましたが、サンフランシスコ州立大学に入学した頃からアルトサックスに持ち替えました。1943年の大学1年生の時にアメリカ陸軍に徴兵され、第2時世界大戦後、ミュージシャンとして働き始め、1951年にピアニストのデイヴ・ブルーベック(Dave Brubeck)さんたちとデイヴ・ブルーベック・クヮ

本日の一曲 vol.445 ボブ・ウェルチ 悲しい女 (Bob Welch: Sentimental Lady, 1977)

生い立ちボブ・ウェルチさんは、1945年8月31日、アメリカ・カリフォルニア・ハリウッドのショービジネス一家に生まれました。ウェルチ・シニアのロバート(Robert L. Welch Sr.)さんはパラマウント・ピクチャーズのプロデューサーであり、母は女優のテンプルトン・フォックス(Templeton Fox)さんです。 ウェルチさんは、幼い頃にクラリネットを習いましたが、10代になってからギターを弾き始めました。 セヴン・ソウルズ1964年、ロサンゼルスのボーカル・グ

本日の一曲 vol.444 ジャックス われた鏡の中から (1968)

「本日の一曲」では、以前、早川義夫さんの作品を取り上げたことがありました。 ジャックスは、1967年に谷野ひとし(1947/10/10~)さん、早川義夫(1947/12/15~)さん、木田高介(1949/1/8~1980/5/18)さん、水橋春夫さん(1949/2/2~2018/8/5)の4人が結成したバンドであり、デビュー・アルバム「ジャックスの世界」は1968年9月のリリース、セカンド・アルバム「ジャックスの奇蹟」は1969年10月のリリースでした。 サブスクでは、「

本日の一曲 vol.443 ビートルズ アイ・ウォント・ユー (The Beatles: I Want You (She's So Heavy), 1969)

ロックスターが“引退”しなくなった理由「GQ Japan」のサイトに「ロックスターが“引退”しなくなった理由」という記事が掲載されていました(2024年10月14日)。要するに、ノスタルジアと再発見が繰り返されていて、ロックスターが稼げると分かったからという主旨になっていると思いますが、興味がありましたら、お読みになってみてください。 また、現在、大阪で開催されているポール・マッカートニー写真展が大阪で開催されています(2024年10月12日~2025年1月5日)。 こ

本日の一曲 vol.442 サマラ・ジョイ (Samara Joy: Reincarnation of a Lovebird, 2024)

サマラ・ジョイさんは、1999年11月11日にアメリカ・ニューヨークで生まれたジャズ・シンガーです。2021年にセルフタイトルのデビューアルバムをリリースし、アメリカの雑誌「ジャズタイムズ(JazzTimes)」で同年の最優秀新人アーティストに選ばれました。 本日ご紹介するのは、今月2024年10月にリリースされたばかりの「ポートレート(Portrait)」から、チャールズ・ミンガス(Charles Mingus)さんの曲「Reincarnation Of A Lovebi