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本日の一曲 vol.334 エマーソン・レイク・アンド・パーマー 未開人 (Emerson, Lake & Palmer: The Barbarian, 1970)

前回、キース・エマーソン(Keith Emerson)さんのピアノ協奏曲(Piano Concerto No.1)をご紹介しました。

本日は、ELPがデビュー当初からカバーしてきたクラシックの曲を拾っていきたいと思います。


エマーソン・レイク・アンド・パーマー (1970)

ファースト・アルバム「エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)」に収録された「未開人(The Barbarian)」は、ベーラ・バルトーク(Béla Bartók)さん作曲の「アレグロ・バルバロ(Allegro barbaro)」をカバーしました。

バルトークさん自身の演奏です。

同じくファースト・アルバムに収録された「ナイフ・エッジ(Knife Edge)」は、レオシュ・ヤナーチェク(Leoš Janáček)さん作曲の「シンフォニエッタ(Sinfonietta)」第1楽章「ファンファーレ(Fanfare)」とJ.S.バッハ(Johann Sebastian Bach)さん作曲の「フランス組曲第1番ニ短調(French Suites No.1 d moll BWV.812)」の「アルマンド(Allemande)」をそれぞれカバーしました。

クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)さん指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)の演奏です。

マレイ・ペライア(Murray Perahia)さんのピアノ演奏です。

展覧会の絵 (1971)

ELPの3作目「展覧会の絵(Pictures At An Exhibition)」では、モデスト・ムソルグスキー(Modest Mussorgsky)さんの同名の曲から「プロムナード(Promenade)」「こびと(The Gnome)」「古い城(The Old Castle)」「バーバ・ヤーガの小屋(The Hut Of Baba Yaga)」「キエフの大門」とピョートル・チャイコフスキー(Peter Tchaikovsky)さんのバレエ音楽の組曲「くるみ割り人形」を編曲したB.バンブルとスティンガーズ(B. Bumble And The Stingers)の「くるみ割り人形(Nut Rocker arr. by Kim Fowley)」をカバーしたものを演奏しました。

管弦楽版の「展覧会の絵」は、同じくクラウディオ・アバドさん指揮ベルリン・フィルの演奏で。

「プロムナード1(Promenade 1)」

「小人(Gnomus)」

「プロムナード2(Promenade 2)」

「古い城(The Old Castle)」

「プロムナード3(Promenade 3)」

「バーバ・ヤーガの小屋(The Hut on Fowl's Legs "Baba-Yaga")」

「キエフの大門(The Great Gates of Kyiv)」

組曲「くるみ割り人形」から「行進曲(Marche)」をクラウディオ・アバドさん指揮シカゴ交響楽団(Chicago Symphony Orchestra)の演奏で。

そして、B.バンブルとスティンガーズの「くるみ割り人形」です。

トリロジー (1972)

1972年にリリースされた「トリロジー(Trilogy)」では、アーロン・コープランド(Aaron Copland)さん作曲のバレエ音楽「ロデオ(Rodeo)」から「ホウダウン(Hoedown)」をカバーしました。

レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)さん指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(New York Philharmonic)の演奏です。

恐怖の頭脳改革 (1973)

1973年リリースの「恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)」では、アルベルト・ヒナステラ(Alberto Ginastera)さんのピアノ協奏曲第1番(Piano Concerto No.1)第4楽章「Toccata concertata」を「トッカータ(Toccata)」でカバーしました。

エンリケ・バティス(Enrique Batiz)さん指揮メキシコシティー・フィルハーモニー管弦楽団(オルケスタ・フィラルモニカ、Orquesta Filarmónica de la Ciudad de México)の演奏です。

「聖地エルサレム(Jerusalem)」については以前ご紹介しました。

ELP四部作 (1977)

前にご紹介したキース・エマーソンさんのピアノ協奏曲が収録されている「四部作」には、ELPの3人で演奏したセルゲイ・プロコフィエフ(Sergei Prokofiev)さんの「スキタイ組曲『アラとロリー』(Suite scythe "Ala et Lolli", Op.20)の第2曲「邪神チュジボーグと魔界の悪鬼の踊り(Le dieu ennemi et la danse des esprits noirs)」をカバーしました。

クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)さん指揮シカゴ交響楽団(Chicago Symphony Orchestra)の演奏です。

また、カール・パーマー(Carl Palmer)さんがヨハン・セバスチャン・バッハ(Johann Sebastian Bach)さんの「2声のインヴェンションニ短調(Invention in d minor)」をパーカッションでカバーしました。

グレン・グールド(Glenn Goul)さんのピアノの演奏です。

アーロン・コープランド(Aaron Copland)さんの「市民のためのファンファーレ( Fanfare for the Common Man)」を3人の演奏でカバーしました。

レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)さん指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(New York Philharmonic)の演奏です。

作品第2番 (1977)

悪評ばかりだった「作品第2番」では、ラグタイム王のスコット・ジョプリン(Scott Joplin)さんの「メイプル・リーフ・ラグ(Maple Leaf Rag)」をカバーしました。

また、ミード・ルクス・ルイス(Meade Lux Lewis)さんの作品からは「ホンキー・トンク・トレイン・ブルース(Honky Tonk Train Blues)」をカバーしました。

ミード・ルクス・ルイスさんご本人の演奏です。

クラシック音楽と言えるかどうかは分かりませんが、1925年にイギリスのジミー・キャンベル(Jimmy Cambell)さんとレグ・コネリー(Reg Connelly)さんのコンビによって作詞作曲された「迷える旅人(Show Me The Way To Go Home)」です。

インターナショナル・ノヴェルティ管弦楽団(International Novelty Orchestra)の演奏です。

ラヴ・ビーチ (1978)

題名といい、アルバム・ジャケットといい、それまでのプログレ・ファンとしてのELPファンには衝撃だった「ラヴ・ビーチ(Love Beach)」では、ホアキン・ロドリーゴ(Joaquín Rodrigo)さんのギター協奏曲「ある貴紳のための幻想曲(Fantasía para un gentilhombre)」第4楽章「カナリオ(Canario)」をカバーしました。

ナルシソ・イエペス(Narciso Yepes)さんのギターとルイス・アントニオ・ガルシア・ナヴァロ(Luis Antonio García Navarro)さん指揮イギリス室内管弦楽団(English Chamber Orchestra)の演奏です。

エマーソン・レイク・アンド・パウエル (1986)

番外編として、カール・パーマーさんが脱退して、代わりにコージー・パウエル(Cozy Powell)さんが参加したアルバム「エマーソン・レイク・アンド・パウエル(Emerson, Lake & Powell)」では、グスターヴ・ホルスト(Gustav Holst)さんの組曲「惑星(The Planets)」からの第1曲「火星、戦争をもたらす者(Mars, The Bringer Of War)」をカバーしました。

ジェームス・レヴァイン(James Levine)さん指揮シカゴ交響楽団(Chicago Symphony Orchestra)の演奏です。

(by R)

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