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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第98番 チェンバロ (Sinfonia No.98, 1792)

交響曲第98番は、第1期ザロモン交響曲最後の番号であり、調性は変ロ長調、ロンドンでの演奏会で指揮を執っていたハイドンさんが最後にチェンバロ演奏をするというサービスが盛り込まれた曲です。

この曲の自筆譜(?)を長らくルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)さんが所有していたと言われています。また、この曲の第2楽章には、前年1791年12月5日に亡くなったヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)さんの「戴冠ミサ曲(K.317)」の「アニュス・デイ」や交響曲第41番(K.551)の第2楽章に似ていることからモーツァルトさんへのレクイエムであったと言う人もいます。

交響曲第98番変ロ長調(Sinfonia No.98 B Dur, Hob.I:98)
第1楽章 Adagio – Allegro 変ロ短調のアダージョの序奏部から変ロ長調に転調した活気あるアレグロになります。
第2楽章 Adagio モーツァルトさんへのレクイエムと言われる終始穏やかなアダージョです。
第3楽章 Menuetto. Presto スケルツォのようなメヌエットです。
第4楽章 Finale. Presto おもちゃの兵隊の行進曲であり、最後にサービスのチェンバロと立派なコーダがあります。

トン・コープマン(Ton Koopman)さん指揮ベルリン・フィル・カラヤン・アカデミー(Karajan-Academy Of The Berliner Philharmoniker)の演奏です(第2楽章は8:00あたり)。

われらがアダム・フィッシャー(Adam Fischer)さんが現在首席指揮者を務めているデンマーク国立室内管弦楽団(Danish Chamber Orchestra)を指揮したもので、お茶目なフィッシャーさんのチェンバロ演奏が見られます。

以下、プレイリストです。
ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)さん指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)の演奏
レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)さん指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(New York Philharmonic)の演奏
ジョージ・セル(George Szell)さん指揮クリーヴランド管弦楽団(The Cleveland Orchestra)の演奏です。

(by R)

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