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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第43番 マーキュリー (Sinfonia No.43 "Merkur", 1771)
交響曲第43番は、1772年の楽譜出版社の目録に記載されていることから1771年の作曲と考えられているそうです。また、愛称の「マーキュリー(水星)」は、ハイドンさん自身がつけたものではなく、1839年の目録に初お目見えになったのですが、その由来は不明だそうです。水星は、その天体の動きが速いことから、ローマ神話の商業と盗賊の神メリクリウス(Mercurius)にちなんで、「マーキュリー(Mercury)」と名付けられたそうなので、この交響曲第43番は、水星、マーキュリーのテーマ
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第39番 海の嵐 (Sinfonia No.39 "Tempesta di mar", 1765)
交響曲第39番の調性はト短調で、これまでで第16番に続いて2曲めの短調の交響曲になります。 短調の交響曲であるため、疾風怒濤時代の作曲とする説もありますし、4本のホルンが使われていることから、エステルハージ家副楽長時代の作曲とする説もあります。 交響曲第39番ト短調(Sinfonia No.39 g moll, Hob.I:39) 第1楽章 Allegro assai ト短調による楽章です。疾風怒濤時代と考えられる根拠となるロマンティックな音楽です。 第2楽章 Andan
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第31番 ホルン信号 (Sinfonia No.31 "Hornsignal", 1765)
交響曲第31番も1765年のエステルハージ家副楽長時代に作曲されました。愛称の「ホルン信号」はホルンが大活躍するからで、当時楽団にホルン奏者が4人いたことから、彼らのために作曲されたものだと思われます。各楽器のソロが多くフューチャーされており、協奏曲のようです。 別名には「狩場にて」(auf dem Anstand)や「ニュルンベルクの郵便ホルン」もあるそうです。 交響曲第31番ニ長調「ホルン信号」別名「狩場にて」(Sinfonia No.31 D Dur "Hornsi
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第30番 アレルヤ (Sinfonia No.30 "Alleluja", 1765)
交響曲第30番もハイドンさんエステルハージ家副楽長時代の1765年の作品です。第1楽章にグレゴリオ聖歌の「復活祭のアレルヤ」の旋律が用いられているので、「アレルヤ」という愛称がついています。この旋律があるため、1765年の復活祭の日曜日に教会で使用された可能性があるとのことです。 ただ、筆者の力不足で、この旋律を使っているグレゴリオ聖歌の音源が見つかりません💦 交響曲第30番ハ長調「アレルヤ」(Sinfonia No.30 C Dur "Alleluja", Hob.I: