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届かないメモ。



先輩の第一印象は、明るくて、思っていることをはっきりと言える。そんな印象でした。
しかし、1年とちょっと同じ部署で過ごしてみて大きく印象が変わった気がします。今は、優しくて、繊細で、多くを語らない、そのため何を考えているのかわからない、というような印象を持っています。それは、私にとってネガティブな印象ではなく、むしろ私の好奇心を刺激し、先輩をさらに気になる存在へと変化させました。
先輩は今何を考えていますか。仕事のことですか?それとも、今日のお昼のことですか?私には、先輩が何を考えて毎日を過ごしているのか知りたくてたまらないのです。しかし、遠さゆえの美しさなのかもしれないとも思うと、多くを知ることは私を絶望させる可能性があり、少し怖いです。私が先輩に対して作り上げた想像が、知らない間に大きくなって虚構の人物を作ってしまっていたことが判明した日には、孤独やら悲しみやらで声を上げて泣いてしまうかもしれません。

そうだとしたら、この同じ部署の同じ階で働いているあまり話さない隣の席の仕事仲間という関係のままで良いのかもしれません。

どうか明日も。








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