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【ちびまあ】みあげてごらん
『この問題は、じゃあ あっくん』
このように先生から答えを促されると
窮したあっくんは
ぽか~んとした表情から高確率で天井を見上げる癖があった。
そんなあっくんを見ながら俺の脳内では
あの名曲が浮かぶ
『み〜あげてごらん〜〜♪』
とはいえそこは子供だ
毎回毎回そのパターンはもう退屈だ。
かくして俺の脳内ではこのように変わった
『み〜あきたごめん〜〜♪』
【ちびまあ】おじいのいきなはからい
『庭くらいなんとかせぇや』
何度説教とも批判とも取れない
悲痛を浴びせてきたことか
おじいに、、、
うちの祖父は
造園業を営んでいた
名を、誠石という
石は、漱石から一字拝借したとの事
ーーー文豪と造園ーーー
ものづくりという点では共通しているのだが自宅の庭も剪定しない
石のように動かないその姿勢は
蝶よ花よのように可愛がられた
ぼっちゃんの強い意志を感じる
しかし
この粋なはからいは
【ちびまあ】あんときの顔
やっくんという将棋に詳しい男の子が居た。
そんな彼に教えを請う為、自宅へ案内した。
将棋といえば?上手い人ほどポーカーフェイスで冷静沈着なイメージがあるのだが、
このやっくん、喜怒哀楽激しく気難しい。
同じ型のうちのおばあとの衝突だけが心配で、対面が懸念材料でもあった。
その不安は的中。
おばあがやっくんに差し入れたカルピス
一口飲んでしかめっ面のやっくん
『うわっ!甘ー!!』
射るような