マネーの話・話し上手になりたい・エレガンスが身につく- How to 系本とスペック -

1000万円貯まる、という本を買ったことがある。その時はそんなことができる気がしたのだった。
話し上手になって心に届く話ができる、ぽい本も買ったことがある。その時も読めばそんなことができる気がした。
エレガンスが身につく、と謳った本も買ったことがある。
どうかしていたとしか思えない。

How to 本というジャンルがある。
共通することは、定期的に出ている、年に一度くらいは必ず話題になる、著者はカリスマといわれる。ということであろうか。

「いつか花開く私」と思いながら数十年、すでに若者ではない、というか中高年である。
「いつか」はやってこなかったのか、まだやってきていないだけなのかはわからない。(希望を捨てていないところがね。。。)
しかし、How to 本を購入する行為そのものは、「花開く」ための取り組みの一環であった。はずである。

最近やっと気が付いた
How to 本と思ってはダメなのである。実はそれはその人の体験記である。
こんな風にしたらうまくいったわよ、「私は」。
あなたもやってみてはいかがでしょうか。ということである。
                                                                                                                       「私は」というひとは高スペックだということを皆さんご存じでしょうか。

秀でている。努力している。のですよ。
その「秀でて」ぶりはDNAなのでその思考や行動は「振り」や「真似」はできても自分の血肉ではありません。
「努力」はできますが、どのくらいの「努力」ができるか、も能力なのです。
「自分のスペックは違う」という事実に向き合いながら、でもそのスペックでできる最大限の幸福を探る行為がHow to 本を買う行為だった、と思い至ったのでした。

本棚のHow to本を眺めながら(こんなにあるのね)、自分らしいHow to はここにはない、それは自分で生み出すのだ、と本日決心した私でした。

でもきっと十数年後には「終活」本を買っていると思います。


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