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織部の茶室

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「利休七哲」の一人であり、利休の死後は徳川家の茶道指南役として天下一の茶人となった武将茶人・古田織部のつくった茶室を集めました!(通称・へうげもの..です!)
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#アートワーク

八窓庵(奈良国立博物館の茶室)

「八窓庵(はっそうあん)」

奈良国立博物館の敷地内にある茶室。

今は同館の中庭にありますが、もとは興福寺大乗院の庭内にあった茶室で、「含翠亭(がんすいてい)」と呼ばれていたそうです。

明治25(1892)年に当時の奈良帝室博物館に移設。大和三名席の一つともされています。

八窓庵の名のとおり、連子窓と下地窓、床の墨蹟窓、合わせて八つの窓があります。

内部は四畳台目の下座床で、古田織部の好み

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藪内家 燕庵(古田織部の茶室)

「藪内家 燕庵(えんなん)」

茶道藪内流宗家を代表する茶室。

三畳台目に一畳の相伴席を付けた、いわゆる「燕庵形式」と呼ばれる形式で、古田織部の好みと伝えられています。

古田織部は利休七哲の1人にも数えられる茶人で、織田信長に従って戦功を重ねた武将でもありました。利休の死後は、豊臣秀吉の御伽衆(※将軍や大名の側近に侍して相手をする職名で相談役のようなもの)にも加えられ、茶の湯の名人として大いに

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