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京都にある茶室

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守るべき文化財の宝庫、京都に現存する茶室を集めました!
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2023年1月の記事一覧

昨夢軒(京都大徳寺 黄梅院)

「昨夢軒(さくむけん)」

京都の大徳寺黄梅院に現存。

天正年間(1573~92年)に建てられた本堂の西奥に「自休軒」という書院があり、その内部につくられた四畳半の茶室。

江戸時代初期の建築と伝わる書院の中に造りこまれ、書院から草庵への過渡期の姿(武野紹鴎⇨千利休)をとどめています。

利休の師である武野紹鴎好み(作)とされているが、諸説あり。一説には今井宗久好みとも伝わる。

内部は四畳半で

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蓑庵(京都大徳寺 玉林院)

「蓑庵(さあん)」

京都大徳寺の玉林院に現存する茶室。

寛保2(1742)年、大坂の豪商・鴻池了英(こうのいけりょうえい)による建造とされております。

表千家七代・如心斎天然(じょしんさいてんねん)の好みといわれ、当時、二人は茶の湯を通じて交流もあったとされています。

内部は、客座二畳と点前座一畳を横に並べ(※平三畳)、客座と点前座のあいだに中板を入れた三畳中板入りの席です。

また炉は中

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