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パパさまよった 春の巻 (全36篇)
柔らかい鉛筆で
半紙に書きつけた詩を
まずは活字に清書します。
どの巻も
生まれてきた順、
ほぼ時系列で清書します。
連作の始まり『春の巻』36篇
清書を終えたらすでに秋。
10月31日、ようやく全篇、載せられました。
連作詩『パパさまよった』
それぞれの巻へこれからも
少しずつ書き足していく予定。
目次のなかに
気になるタイトルがありましたら
クリックして読んでもらえると
連作詩 『パパさまよった』 もうすぐ完結
家にてもたゆたふいのち 波のうえに浮きてしをれば奥処しらずも
万葉集に載っている大伴旅人の歌。お家にいる時でさえも、落ち着くことなく、たゆたっているこの命が、そのうえさらに旅先で舟に揺られてたゆたっていたら(仕事先で世間の荒波にもまれて浮き沈みしていたら)もうどこまでも奥の知れない果てしない心地がする、みたいな心象でしょうか。
春からずっと書き続けてきた連作詩『パパさまよった』
も
パパさまよった 秋の巻 (全34篇)
育ち盛りの子たち3人と一緒に暮らすっていう人生で初めての体験のなか、日ごとに、戸惑い、さまよっている、見覚えのない自分のこころ。胸がうずいて眠れないまま夜明け前、そうした想いを詩にととのえて、ようやくどうにか冷静に生きた心地を取り戻しているような日々が、半年ほど続きました。2023年の春先から秋にかけて生まれてきた詩たち。こんな詩がまさか自分から生まれてくるとは思いもよらず。いくら舞っても踊っても
もっとみるパパさまよった 夏休み (全42篇)
子たちの夏休みが始まった頃から
夏の終わりにかけて生まれてきた詩です。
春から始まった連作『パパさまよった』の一部です。
目次のなか気になるタイトルがありましたら
クリックして読んでもらえると嬉しいです。
三十年後の映画
二十代なかばの昔むかし
芸術で世界を股にかけようと
映画監督になろうと決めて
フランスの映像学院へ
給費留学も決まった頃
目にする映画はすべて未来の夢だった
パパさまよった 盛夏の巻 (全28篇)
『一文物語集』を執筆した頃から30年ずっと、執筆活動・創作活動が日ごとの生活習慣になっています。子育てしながら日ごと味わう万感をエッセイふうに綴ったこの連作詩が最新作。ここには梅雨の終わりから夏休みまえに生まれてきた詩を載せました。
好きなひと
とっても好きなこのひとが
よろこぶえがおをむけてくれたら
ほめてくれたらうれしいな
そんなねがいにせきたてられて
こんなことまでためしてみたり
あんな
パパさまよった 梅雨の巻 (全28篇)
この土地で
この土地で 花は咲きあふれ
風は吹きあれる
この土地で あなたは子たちを授かった
木の葉 木の実 いも まめ
つちの恵みは子たちを養うお乳となった
この土地で 親になったばかりの親から
子たちは頬へ くちびるを寄せる仕草をおぼえ
この土地で いつの間にかしわだらけのじいさんになってしまった
遠いあの日の子供がひとり