弾丸・札幌ひとり旅 〜後編〜
ただ食べるだけの札幌旅、2日目。
1日目はこちらです。
2日目の朝は早かった。
なぜなら札幌から私が住む町へ帰る便は1日1本のみ、それも午前中だからである。(直行便があるだけで大変ありがたいのだが)
限られた時間と胃袋を有効に使わなくてはならない。
街歩き
6時に起きて身支度をし、二条市場へ向かった。今朝も気温は5℃、寝起きのせいか昨夜より寒く感じる。
通りを歩きながら、たまに地下道に入ってみたりなんかして、その整備されていることに驚く。自分が雪国に引っ越したからこそ、雪や寒さに対する北海道の人々の叡智というか「この土地で快適に暮らすための執念」のようなものにあらためて感銘を受けてしまう。
9月にロサンゼルスへ行ったばかりのせいかもしれないが、札幌の街はなんだかアメリカっぽい、とも思った。道の広さや建物の大きさだけでなく、(気候の違いはあれど)住みよい暮らしを得るために土地を切りひらいてきた、開拓者たちのたくましさや大らかさ、ある種の合理性、なんかが共通しているのかもしれない。
ウニ丼
7時に二条市場に到着。
店頭のメニューをざっと見比べて、こちらのお店に入った。
目的であるウニ丼の価格を見比べると、(私が見た範囲では)このお店がいちばん高かった。
こういう観光地で、ひとつの店舗だけがぼったくっている可能性は少ない気がする。
…ということは、価格が高い店がいちばん良いウニを使っているのではないか、という単純な仮説。ま、量の問題かもしれないけど。
お店に入ってメニューを眺め、注文に迷う。
ウニが好きだが、いくらも好きだ。せっかく北海道に来たのなら、いくらも食べたい。
佐久間「ウニいくら丼、ください!」
店員さん「ウニ丼にいくらトッピングもできますが、どうします?」
佐久間「え?????」
店員さん「ウニいくら丼は、ウニといくらが半々くらい。ウニ丼は、ウニの上に無料でいくらトッピングできます。ウニ多めがいいならこっちがお勧めです」
佐久間「……ウニ丼にいくらトッピングでお願いします!!!」
というわけで到着したのがこちら。
もう…もう……
ねえ?
多くは語るまい。ただただ、美味しいウニだった。
ちなみに私は人生2回目に友人と訪れた北海道でウニ丼を食べたとき「ゆいちゃん、ウニ食べるとそんな顔になるんだね。初めて見た」と言われ、人生3回目に母親と訪れた北海道でウニ丼を食べたときは「あんた…そんな顔することあるのね」と言われたことがある。どうやら美味しいウニは私の表情筋を変えるらしい。今回はひとりだから誰も何も言ってくれなかったけど。
新千歳空港
大満足のうちにホテルへ戻り、すぐにチェックアウトして新千歳空港へ。
ウニの高揚感が残っていて、札幌から空港へのエアポート、ゆったり座れる指定席にしてしまった。美味しいウニは私の表情筋だけではなく財布も緩めるのである。
空港では、とりあえずお土産を買い込んだ。
買ったものは以下の通り。
佐藤水産/鮭ルイベ漬
このあいだ羽田空港で買って美味しかったやつをリピート!自宅用とBさん用のふたつ。Bさん、サーモン好きなのに引っ越しちゃって前回買ったルイベ漬は食べさせてあげられなかったので。
きのとや/札幌農学校クッキー&バームクーヘン
大好きな農学校クッキー、3枚入りの箱があったのでいくつか買った。いまは職場とかに配れる大箱よりもこういう小さいもののほうが需要があるんだろうなあ。
バームクーヘンも、ホールじゃなくて小さいサイズがふたつ箱に入っているものを買った。これもBさんに。いま実家住まいだから、こういうものをあげてもなんとかなるやろという安心感がすごい。
柳月/三方六 小割
白樺を模した三方六(バームクーヘン)。味ももちろん好きなんだけれど、エアポートから見えた白樺(だと思う)がすごくきれいだったので、無性に買いたくなった。ひとくちサイズの「小割」が3つセットになっているやつを自分用に購入。
札幌おかき oh!とうきび
食べたことないから味は分からないけど、なんだか見た目が可愛くて買ってしまった。これもBさんに。
ハッカ湯
どこでも買えるとは思うものの、北海道で見ると買ってしまうやつ。Bさんと自分にひとつずつ買った。すぐに使うか、暑い季節に使うか迷う。
味噌ラーメンふたたび
買い物を終えてもまだ保安検査場の締切までに時間があったので、空港内の「北海道ラーメン道場」というエリアへ行ってみた。
ここには道内のいろいろなラーメン屋さんが集まっている。
昨日『すみれ』に行ったのでラーメン欲は満たせているが、せっかくならもう1杯くらい食べたい。今度はいわゆる札幌!って感じの、味噌バターコーンラーメンにしよう。
…と思い、目についた『雪あかり』というお店に入った。
正しく味噌バターコーンラーメン!
いや正解とか知らんけど、もうこれが正義!
と叫びたくなる、シンプルにうまい味噌バターコーンラーメン。ほんの少しだけピリ辛の味噌スープにバターが溶けて一気にまろやかになり、バターのあるとことないとこ、両方美味しい。そしてたっぷりのコーンともやし。旅のしめくくりに相応しい一杯だった。
ソフトクリーム
お腹いっぱいで保安検査場を通過し、あとは飛行機を待つのみ…と思ったら、搭乗口に思わぬ刺客が現れた。
今回、あまりにも弾丸なのでスープカレーとラーメンとウニに手一杯で、甘いものは諦めていた。
それが最後の最後、目の前に飛び込んできたのだ。
…食べるよね、牛乳ソフト。
我ながらよく食べられたなと思うが、牛乳の味が濃厚なのにさっぱりしていて、あっという間に完食した。最高に美味しかった。
機内で食後のコーヒーを飲み、FIN。
そんなこんなで、はじめから終わりまでひたすら食べた札幌ひとり旅でした。お付き合いいただきありがとうございました。
ちなみに、1日目に買ったコーンぱんの残りは、帰宅後すぐにラップに包んで冷凍した。お店では推奨していないと思うのであくまでも自己責任でだけど、レンジでチンしたらほかほかふわふわが甦って最高に美味しい!あと数日は、コーンぱんで札幌の余韻に浸ろうと思う。
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