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【エッセイ】味噌汁#3

前回


②ある程度の修行は必要としても熟練にしたがって妻の負担を大きく軽減できること

 これについて考えた時、私の脳裏に浮かんだ家事というか洗濯を除いた家事、と言う場合とにかく思い付いたことというのが2つしかない。
 それは掃除、そして料理。
 しかし、これは非常にわかりやすく対象が絞られて、料理一択である。
 ではなぜわかりやすく掃除を排除したか?
 それは。
 
 妻は掃除が嫌いで、元々私のほうが上手いから(笑)

そんなわけで、私は料理をする

 と、鼻息が粗くなった、一時は。

 以前、早番の帰宅後とか夜勤の週とかに夕飯の支度をしていたこともあるのだ。
 あるのだが、私の料理というのは基本的に居酒屋メニューであって、脂っこいか素っ気ないかの極端な2択であり、なおかつヴァリエーションに乏しく、だいたい5種類くらいのメニューがずっと巡っているだけになってしまって短期間ならいいのだけれど、これが長期間になるとマンネリ、ゆるいルーチンワークのようになってしまい、作る方も食べるほうも次第に飽きが発生してしまうことから、夕飯の支度は妻の分担になっているという経緯がある。
  なので現在は基本的に私は夕飯の支度をしないのだけれども、この家事分担の差異を縮小するという大命題を解く場合に、前項まででタラタラ説明した如く、この夕飯、料理という壁を無視することができないことにあいなった。

 なったのはいいのだが、前述のマンネリ、これを打破する必要がある。
 打破しよう、うん。
 打破しろ、しかし。

 キャンプでスパゲッティを初めて茹でた時のことを忘れたか?袋に書かれたレシピ通りに茹でたにも関わらずグニャグニャでなおかつ中心に芯が残っているという魔法のような出来栄えになって妻子に首を傾げられた記憶はないか?
 あれは不味かった。トラウマだ。
 そもそも私はスパゲッティという食べ物の美味い不味いなんて理解できるような味覚を持っていないにも関わらず、それでも不味かった。

 打破が揺らぎ打破がグニャグニャして中央に芯の残った状態のまま私を襲ってくる。

(筆はノッてきたのだがタイムリミットなのでまた後日)

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