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【鬱#01】うつが治る食べ方、考え方、すごし方

「社会が病むと、うつ病が増える」

社会が病む一番の原因は何か?
それは、日本全体にはびこった競争社会にあると考えられています。
過激な競争社会、他人に勝って生きていくことを教えられる子たち、、、

社会とうつ病の関係として、次のことが挙げられます。
◉患者さんが社会の影響を受けやすい「生まれながらの自他の言動への敏感さ」を持っている
◉社会の機能不全によってうつ病になりやすい考え方、生き方が助長されている
◉競争社会はうつ病を促し、改善・回復のブレーキになっている
◉食事文化が崩壊し、現代人の栄養状態をうつ病になりやすいものにしている

うつ病を個人の病気としてのみ捉える治療では、うつ病は完全に治りません。
うつ病を社会全体の問題として捉えると、うつ病を治りにくくしている薬のみの治療から脱皮できます。
健康になるための運動とは?考え方とは?正しい栄養の摂り方とは?適切なストレス解消の仕方とは?

参考:完全復職率9割の医師が教える うつが治る食べ方、考え方、すごし方 に基づいて紹介していきたいと思います。

1.「うつ」を治りにくくしている7つの要因

うつ病が良くならない根底には、症状から簡単にうつ病と診断できる診断基準と薬一辺倒の治療があります。
しかし、これだけでなく、患者さんの治療の受け入れ方、医師の診断にも多くの問題があるようです。

①受診が遅れるうつ病
・「いつも落ち込んでいて、楽しめない」「朝に調子が悪く、夕方〜回復する」「眠れない、食欲がない」といった非哀感は正常でもある感情のため、区別がつきにくい
・本人も周囲の人もうつ病と気づかず、受診が遅れる
・ストレスによるうつ病は症状が進むほど、治療開始が遅いほど、治りにくい

②抗うつ薬があまり効かないタイプ
・ルールや決まりを厳守するタイプの人以外にはあまり効かない

③うつ病と他の病気を合併

④うつ病と紛らわしい他の病気
・社交不安障害、パニック障害、統合失調症、双極性障害(気分の高揚と落ち込みを繰り返す病気)がなどと間違えられる


⑤栄養欠乏症
・うつ病に見えて、実は栄養素(鉄、たんぱく質、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸)が欠乏している

⑥「休養」の勘違い
・休養(会社や学校を休み、自宅で過ごす)はうつ病治療の柱の一つ
・ストレス源(仕事、学業、家事など)から離れ、低下した心のエネルギーの充電をする
・休みをとって何もせず過ごすことに罪悪感を覚え、買い物や旅行、散歩さえも控える人が多い
・家の中だけでじっとしている「安静」だけの過ごし方は、風邪をひいたときには効果的だが、うつ病のときは逆効果

⑦精神療法がおろそかにされる
・薬に頼り過ぎて、精神療法はおろそかにしていることが、うつ病の改善率、回復率を低くしている
・支持的治療法:患者さんの気持ちを理解した上で、患者さんと一緒に考え、病状を改善していく
・認知療法:うつに繋がる物事の捉え方、考え方に患者さん自信が気づき、修正していく
・行動療法:目標を設定し、達成感が得られるようにしていく
・認知行動療法:認知のゆがみを見つけ、行動を正していく
・人間関係療法:人間関係がうつ病のベースになっている場合、この問題を解決できるよう考えていく
・運動精神療法:こころに効く運動を続け、うつに陥っている心を元気にしていく
・リワークプログラム:「心のリハビリ」によって落ちた活力を高めていく

2.治療法が見えてくる、うつ病の3分類

①短時間治療型うつ病(脳のバランスが損なわれただけの比較的軽度のうつ病)
・強いストレス下にある時(インフルエンザや手術直後、失恋など)うつ状態になるのは、心身の動きをロックして、安静を保って自己防衛する脳の正常なメカニズム
・しかし、このロックが長引くと、うつ病になり生活に支障が出る
<治療法>
・ストレス源を取り去るために、身体状態を改善する、環境を整える、精神療法を行う、少量の抗不安剤を使うことで速やかに良くなる
・特に精神療法が一番大事
・このロックを上手に外せば良い、これ以上心配しなくても大丈夫と患者さんの心に伝えるだけで、上手くいく

②脳機能障害型うつ病(脳が機能障害を起こしている中程度のうつ病)
・神経伝達物質をはじめ、脳内の多くの生化学反応が関与すると考えられ、神経伝達物質が減少している(内因性うつ病)
<治療法>
・神経伝達物質を増やす抗うつ薬や電気痙攣療法
・鉄、たんぱく質、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸を摂取する

③脳機能不全型うつ病(脳の細胞レベルの破綻を来たし、脳が機能不全を起こしている重症のうつ病)
・長期のストレスにより消耗し、心的エネルギーが低下している(ストレス消耗性うつ病)
・ストレスが長引くと、コルチゾールが脳内に入り、脳にダメージを与えて、うつ状態になる
・このダメージ修復には長い時間が必要で、抗うつ薬はほとんど効果はない
<治療法>
・生活リズムを整える
・栄養、運動、睡眠を十分に摂る
・身体に宿る自然治癒力を引き出すことが治療の基本
・ストレスを溜め込みやすい考え方、生き方を変える

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