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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2021年4月の記事一覧

台湾的朝。やさしい気持ちにしてくれる。

移動の都合で神保町に朝行くことになった。 前から気になっていたお店で朝ごはんを食べてやろうといそいそと。神保町の駅と九段下の駅のちょうど中間くらいにある「台湾豆乳大王」という台湾料理の小さなお店。 台湾の朝食の定番「シェントウジャン」に力を入れてるようでそれでいそいそ。 最近、東京ではシェントウジャンは小さなブーム。 しかも他にもメニューは充実。台湾式のクレープやパイ。昼からは魯肉飯や胡椒餅なんかもあるようで、小さな台湾。厨房の奥の方からプシュープシューと豆を蒸し上げる音

たのしいとんかつ。カレーソースにスープが秀逸

シネコンのある新宿マルイアネックス。その向かい側に「牛カツ岡田」があったところに見慣れぬ看板。 「とんかつ」と大きく書かれ下に小さく「虎ノ門ジーエス」と書いてある。 カツとカレーの店ジーエスというのが正式名称で、カツカレーの店じゃなく「カツとカレーの店」というのが売りだった。 そちらを閉店。新宿三丁目に移転ということ。 旬香亭というフレンチ洋食からはじまった会社が経営しているお店です。このグループはお店を移転させたり閉店したりするのがお家芸。今では目白に腰を落ち着けた旬香亭

雲呑麺がじわじわ来ているような気がする…。

新宿御苑に新しいラーメン屋さんができたという。 支那蕎麦澤田。 最近、ちょっとハマってるワンタン麺の専門店でしかも東京No.1ワンタン麺の店としてほまれ高い「八雲」出身の店という。 家からたった10分足らずのところにそんな店ができたと聞けばこずに済ませる理由はなくて、それで手クリとやってくる。 凛とした佇まいの入り口に大きなのれん。開店して魔がないということもあり祝花が飾られ一層華やか。 カウンターだけの店で一人分のスペースに仕切られている。 厨房が一段高いところにあって

素朴がおいしいローズベーカリー

ひさしぶりにローズベーカリーにを選んで来てみる。 しばらく休業してらっしゃった。 ドーバーストリートマーケットの最上階にあってのびやかで気持ちのいい空間に整然とテーブルの並ぶオキニイリの場所だった。 改装終えてなんとかつてのフロアの半分が売り場になってた。ハンガーに吊るされた洋服の間近で飲むお茶。まるでメーカーさんとお茶飲みながら打ち合わせするバイヤーさんの気分になれる。それも良し(笑)? アールグレーをポットでもらい、お菓子を2つ。ショートブレッドとプレインスコーン。

来るたび前よりおいしく感じるんだね…。

デパ地下散策で新宿に出る。街を歩くとほんのちょっとだけ人出が減ったような気がする。 けれど百貨店の地下に入るといつもの平日くらいの人出は十分あって、みんなニコニコ、空気が明るい。 買い物すませて家に帰る前に早めの夕食をとっておこうと「王ろじ」に寄る。 大正時代からずっと路地の王様で居続けようと、この一軒を守ってる店。 「昔ながらのあたらしい味」というここのお店のキャッチフレーズはおそらく飲食店における究極のテーマなんだろうと来るたび思う。とんかつの専門店で、そのとんかつが

肉屋の牛丼がおいしくないはずがない…。

新宿高島屋の地下食品売り場に人形町今半が店を出してる。 精肉店で、その傍らにイートインがある。 もともと売り場で売っているお弁当とか惣菜を作るための小さな厨房があって、そこに面して作られた5席ほどのカウンター。 今半のお弁当はデパ地下のそここで売られていて、けれどそれらほとんどが「浅草」今半。人形町の今半は、しゃぶしゃぶ、すき焼きの高級レストランに限った展開をしていて、だから牛丼だったりステーキ丼と言ったカジュアルな料理をたのしめるのはこういうイートインだけ。 商品数は絞

ビックロの裏の朝からたのしい喫茶店

新宿三丁目のビックロの裏路地にある「ローレル」っていう喫茶店。 朝早くからやっていて、朝ごはんを食べるのにほどよい場所でよく来てた。 しばらく朝の営業をやめていて11時開店になってたんだけど、ひさしぶりに近所に来たら朝やっていた。 しかもメニューも昔の通り。 サンプルケースの中のサンプルも昔のままで、なんだかスゴくなつかしかった。 オキニイリのテーブルに座る。 お店の中にでしゃばる柱を上手にとりこみ、手元に小さな棚を作った秘密基地みたいな居心地良い席。首を伸ばせばちょっ

緊急事態宣言下でもやってらっしゃる、ありがたし。

おいしい牛たんを食べたいなぁ…、とそれで新宿駅構内の利久にくる。 このすぐ近所のルミネの中にもお店がある。けれどルミネはほぼ休業。けれど駅構内の飲食店はまだ営業中で、それでここ。 小さくちょっと屋台みたいな感じがあって、おいしいものが食べられそうな感じがボクはオキニイリ。 厨房の中を見渡すことができるカウンターに座って前をみるとお弁当のサンプルずらり。そういう時代なのでありましょう。 分厚い極み牛たんを2枚4切れ、定食にして山芋とろろの玉子抜きを追加しました。昔、牛たん

おめざのワッフル

新宿に出たついでに朝のおやつをヴァーヴコーヒーロースターズで。 新宿駅の新南口。 ニュウマンの中という扱いではある。けれど代々木側を見通すテラスに面してあって、大きな窓から外の景色を眺めていると郊外の一軒家のテラスをみているような気がする。 好きな店。 感染予防対策の仕切りがしっかり作られたのに、それが決して煩わしくなくもともとこんなふうに設計されたのかなぁ…、って思わせるとこもいい感じ。 ワッフルを食べて朝をはじめることにした。 リコッタチーズに自家製ジャムを添えたワ

春の土用のうな丼に蕎麦

そう言えば今日は「春の土用の丑」の日。鰻が大好物だったタナカくんの命日が土用の丑の日というのはおいしい偶然。 二度目の昼ごはんになっちゃうけれど、今日は食べて供養する日にしようとそれで「大庵」に来る。 蕎麦専門店というよりも、蕎麦のおいしい日本料理のお店というのがふさわしい店。蕎麦以外の料理も多彩でしっかりしてる。 ここ一年ほどうな丼と半そばのセットが人気。それが目当ての今日の大庵。 昼に一番気持ちのいい席は、通りに面してしつらえられたカウンター席。奥行きがたっぷりあって椅

都心の郊外みたいな場所がオゴチソウ

歩くのがたのしい季節になりました。 朝、ちょっと早起きしてグッドモーニングカフェまで散歩する。 ひさしぶりのグッドモーニングカフェ。半年以上来てなかったかなぁ…、歩きながらちょっとワクワクしてきます。 タナカくんが歩くことを苦痛に思わぬ頃には二人でよく散歩した。 新宿御苑を右手に感じて、のんびりゆっくり20分ほども歩いた先に、気持ちのいいお店とおいしい朝ごはんが待っている。 そう思うと歩くことも苦じゃなくってネ…、いろんな話をしながら歩いた。お店につくと腹ペコで、お水をくだ

エビにランラン。とびきり旨いチャーハン喰らう!

荻窪駅の南側。すずらん通りっていう小さな商店街をテクテク歩く。 今日の目当ては「中華徳大」のチャーハン。 人気の店だというので早めに到着。開店前の店先で待つ。 入り口脇にはメニューが貼ってあり、のちに開店後、券売機の前にたったらこのメニューのレイアウト通りにボタンが並んでいました。なかなか親切。 しかもそのメニューの下には小さなボードが置かれてて「本日の炒飯、昼8食、夜8食」と書いてある。チャーハンって手間もかかるし体力も使う。だから注文がたてこむと他の料理に手が回らな

おかめの顔を再構築(笑)

蕎麦を食べようと、新宿高島屋にある小松庵。 百貨店の中という場所にふさわしい上等なそば屋で、お腹いっぱいになるには少々たよりないけど、おいしいもので小腹満たしをするのにほどよい。 伊勢丹の食堂街はいい食堂街ではあるけれど、そば屋が貧弱。 テナント各店が粒ぞろいというのが高島屋のいいところじゃないかと思う。 そば粉十割の生粉打ちそば売り物で、いつもは「生粉打ち三昧」という料理をたのむことがほとんど。冷たい蕎麦に温かいそば、天ぷらに鴨とそば屋の花形料理がずらり揃うところがうれ

イタリアでもなくフランスでもなくスペインの料理…。

スペイン料理を食べたいなぁ…、と思った。 フランス料理ともイタリア料理とも違った素朴なんだけど素材の持ち味を活かした力強くて華やかな味のスペイン料理。 銀座の「エスペロ」にやってくる。 昔は銀座に二軒あった。2年ほど前。みゆき通りのこの店のリニューアルを期にガス灯通りにあったお店は閉店した。その店にはよく行っていてちょっと寂しくはあったけど、新装なった店はキレイで居心地よくてオキニイリ。 前菜、メインをそれぞれ5つの料理から選べるランチ。前菜を一つ追加して3皿ランチにしてた