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台湾的朝。やさしい気持ちにしてくれる。

移動の都合で神保町に朝行くことになった。
前から気になっていたお店で朝ごはんを食べてやろうといそいそと。神保町の駅と九段下の駅のちょうど中間くらいにある「台湾豆乳大王」という台湾料理の小さなお店。

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台湾の朝食の定番「シェントウジャン」に力を入れてるようでそれでいそいそ。
最近、東京ではシェントウジャンは小さなブーム。

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しかも他にもメニューは充実。台湾式のクレープやパイ。昼からは魯肉飯や胡椒餅なんかもあるようで、小さな台湾。厨房の奥の方からプシュープシューと豆を蒸し上げる音がするのにワクワクします。

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そう言えば台湾には「○○大王」って名前の飲食店がたくさんあって、例えば牛乳大王なんてパパイヤミルクシェイクがおいしいチェーンもあったりする。大王…、さしずめキングでしょうね。だとすればバーガーキングはバーガー大王。愛くるしい(笑)。

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さてタイワンソイミルクキングの朝ごはん。
シェントウジャンをたのんでお供に焼餅。
台湾的には「シャオピン」という。
中に卵焼きを挟んだサンドイッチのような風貌。上にぎっしり、胡麻が貼り付き脂の香りが鼻をくすぐる。
シェントウジャンが出来上がるのをまずシャオピン。

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生地はボソッと壊れて口を乾かす。粉の香りにまずむせて、そこに焼いた卵のふっくらとした食感がまじってゆっくりとろける。
味はやさしい。塩の味わい、生地の香りに卵のうま味。食べ続けると何かを一緒に食べたくってしょうがなくなる。そんなところにシェントウジャンが到着です。

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熱々の器。手にしてみるとかなりずっしり。中にはふるふるのおぼろ豆腐に浮かぶ揚げパン。ネギに揚げた桜えび。お酢を注いでラー油を少々。ざっくりざっくりスプーンで中をかき混ぜてくと、豆腐がホロホロ小さくまとまり仕上がっていく。

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ふっくらとした豆腐の食感。フワッと舌の上にのっかり豆のうま味と香りを吐き出しあっという間に崩れて消える。シャオピンのばっさりとした食感で疲れた舌をなだめておいしくしてくれる。
お店の中にはずっとおいしい匂いが漂っていて、あれやこれやと食べたくなっちゃう。次は胡椒餅かなぁ…、って思って店を出た。


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