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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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記事一覧

銀座、羽衣、河南涼麺

遅ればせながら「羽衣」の夏のご馳走、河南涼麺を食べにくる。 河南地方といえば洛陽を有する古代中国文化発祥の地とされる地域です。 その地方で食べられているかどうかはわからず、冷たい麺の文化は日本独自と言ってもいいほど。 だからこのお店の創作料理じゃないかと思う。 「羽衣オリジナル」とメニューにも書いてあって、いわゆる冷やし中華と違った冷たい中華麺なんだということをアピールしたいのでありましょう。 中には「ご飯つきで」と注文する人もいたりして、お客さまのメインは周囲のオフィス

スタバのスコーン、プロントのすいかジュース

朝の散歩の途中、スターバックスでおめざをとった。 何にしようか…、ってショーケースの中をぼんやり眺める。 色とりどりのケーキがあっって、マフィンやドーナツ、ペストリーがいくつも揃う。 ソーセージパイが一番奥に鎮座していて、あれもいいなと思うも今日の目当ては甘いもの。 見回してたら「チョコレートチャンクスコーン」と目が合う。 それにする。 じっくり観察していたからでしょう…、お店の人がニッコリしながら「苦渋の選択ですか?‘」って聞くから、目があっちゃったのって言って笑った。こ

川のせせらぎ、鮎三昧

夕方、群馬の渋川にくる。利根川のほとりに「落合簗」と言う鮎料理の専門店があってそこで夕食。鮎喰らう。 門をくぐると鮎生簀に大きな窯が並んでる。 生きたまま鮎に串を売って窯にズラリと並べじっくり、炭火で焼き上げる様子がすでにおいしい。 案内された店内は川床仕立ての板間。ござに座布団。 間近に川を眺める設え。 上流で数日雨が続いたからか、水量多くて流れる音も力強い。 お冷はセルフサービスでどこかドライブインのような風情があるのがなつかしく、鮎のあらいときゅうりの酢の物、茹で

野菜のバフェに油淋鶏

荒木町の「遊猿」で昼。 ランチタイムはスゴい人気で開店と同時にいつも満席になる。 開店前に並んでおこうと15分ほど前に着いたらもうひと組さん待ってらっしゃる。 それから続々、後ろに人が並びはじめて開店時間には20人近くの行列。 あっという間に満席になり、それからずっとウェイティング。 人気の理由のひとつは野菜がメインの料理バー。 10種類ほどの料理が自由に取り放題。料理はいつもほとんど同じで、野菜を並べただけっていうのと違って、ひとつ一つが調理されててそれがおいしい。たく

昼の魚がし日本一。日本人はボク一人!

「魚がし日本一」で昼にしました。 近隣にヨドバシカメラの本店があったりインバウンド人気の宿泊施設があったりと、インバウンドさんが集まりやすい場所の店。 開店前から行列ができるんですネ。 それも全員インバウンドさん。お店に入ると日本人はボクだけでした。 お店の人もそれが当然とばかりに見事な工夫で仕切るのですネ。 インバウンド向けのメニューを見せてもらうとトロやサーモン、ウニ、イクラ、炙り寿司と彼らが好む商品が目立つように配置されてて写真入り。 指差しオーダーですべてオッケー

仕事あがりのサラダうどん

西新宿で打ち合わせを終えて新宿駅に向かっていたら「三国一」の前に出る。 そういえばサラダうどんを長い間食べてないな、とサラダうどんの夜にする。 サラダのうどんなんて際物的って思うお店が多い中、ここはそれを真摯に作って売り続け店を代表する人気商品にまで仕立て上げた。ショーケースの中でもいい場所もらって並んでる。 うどん屋さんの商品では珍しいテイクアウトに適した商品でもあってコロナの頃にはこれに救われた人も多かったんじゃないのかなぁ…、テイクアウト窓口の花形商品になっている。

セガフレのパニーニマルゲリータ

セガフレードザネッティで朝。パニーニのセットのマルゲリータ。 マルゲリータ…。 トマトソースにモツァレラチーズ、それからバジル。 イタリアの国旗の色の食材でできた料理ってなんだかめでたい。 ちなみにイタリアの国旗の起源はフランスの三色旗。青は平等、白は平等、赤は博愛というのに習って、緑は国土と自由、白は雪と平等、赤は情熱と博愛を表すという。 小国の連合体だったイタリアの統一の証の「国土」というのはなかなか重たい。 赤を博愛の象徴と言われてもピンとこないけど情熱の色となれば

うなぎの蒲焼をあれやこれやで味わう「まぶし御膳」

ひさしぶりに日本橋の高島屋の特別食堂にやってくる。 鰻の野田岩、帝国ホテル、日本料理の三玄がそれぞれ厨房を構えて料理を作る食堂で、自由にそれらを組み合わせて食べることができるなんともシアワセな場所。 大食漢だった頃には、三玄の刺身で冷酒を飲み帝国ホテルのウィンナシュニッツェルに野田岩の鰻を食べてピーチメルバで〆るなんて、お大尽遊びをしていたものです。 当時は明るく清楚な食堂的な設えだった。 改装した今は重厚でいかにも「特別な」雰囲気になっちゃってちょっと残念。「上質で上等」か

インデアンで今日はスパ

昼にインデアンカレーでスパゲティ。 カレーをたのむとすべての仕事がカウンターの中で完結。 ご飯もカレーもカウンターの中にあるから厨房入らずのクイックメニュー。 スパゲティは厨房で焼いて出てくるからほんのちょっとだけ待つことになる。 こんもりお皿に盛られた麺に大きなレードルですくったカレーをクルンと素早くかけまわす。 それで麺を見事に覆ってお皿に垂れのひとつもないことにいつもながらウットリしちゃう。 カレー多めでお願いしました。 細目のスパゲティ。 茹でおきのものを油で炒め

シティベーカリーでフムスとトースト

シティベーカリーで朝。野菜を食べなきゃって思って野菜がメインの「デリプレート」をたのんじゃう。 ここ最近、朝から大にぎわいで入れなかったりすることもある人気のお店。 今日は静かでオキニイリのテーブル席を選んで座る。 店にもバイオリズムのような何かがあるのでしょうネ。 相変わらずインバウンドさんがメインで、英語、フランス語、広東語といろんな言葉が混じり合い、にぎやか以上ににぎやかな朝。 お供のアイスコーヒーを受け取り座ってちょっと待つ。番号札は28番。のんびり待って「お待た

鉄板の上で出来上がるミックスグリル

「鉄板焼き東洋」で昼。 場所は三越本店近く。間口小さなビルの一階。 お店に入るともう目の前に鉄板があり、椅子が10席ほども並んでますか。テーブル3卓。肉を焼き上げる音と匂いにお腹が鳴ります。 ランチメニューは気軽な値段で鉄板焼きがたのしめる。 牛肉、鶏肉、豚肉それにハンバーグ。 お店の推しは「ミックスグリル」。牛肉、豚肉、厚切りベーコンの鉄板焼きの盛り合わせで、こりゃ、お得だわいとそれにする。 まずサラダとポン酢が運ばれてくる。 日本料理のお店の良し悪しは漬物の状態で

ベーコンに魔法をかけられた朝

今日もベルクのビッグドッグを食べたいなぁと思った。 プレーンのビッグドッグで十分おいしい。ソーセージ自体がおいしいから、ケチャップ、マスタードなんか必要としない…、つまりボイルソーセージを手づかみで食べるという趣向の料理。 でもトッピングを工夫すると別のおいしい料理になってくれるのもステキなところ。例えばチーズ。例えばチリビーンズ、あるいはその両方。 でも他になにかトッピングしておいしいものはないかしら…、とメニューをみたらトッピング用のベーコンがある。ここの朝食セットの「ミ

中国から来た牛肉麺、中国から来たココナツラテ

蘭州牛肉面がボクを呼ぶ。ちょうど神保町に行かなきゃいけない用事があって、「馬子禄牛肉面」にひさしぶりに来る。 マーズルーニューローミェンと読みます。 蘭州といえば隣はモンゴルという内陸の都市。 シルクロードの要として昔からイスラム教徒が多くすむ地域でもあって、入り口のレジの前にはヒジャブで頭を覆った女性、厨房のスタッフも白いムスリム的な帽子をみんなかぶってる。 異国情緒満点です。 現地では100年以上の歴史をもったお店で、ここが日本進出一号店。今年で7年目にしてずっと人気

小籠包はご飯の上で食べるにかぎる!

おいしい小籠包を食べてやろうと「阿杏」に来ます。 新宿三丁目の雑居ビルの5階にあって、エレベーターを下りると目の前に厨房があるって感じ。 小さなビルでどこに座っても調理をしている気配を感じるステキなお店。 ランチタイムは、10種類ほどのメインの料理から一種類、蒸しか焼きの小籠包のどちらか選んでセットにできる。 酢豚と焼き小籠包のセットにしました。 前回来たときは1330円、ちょっと値段があがって今日は1500円になっていました。十分安い。 まずはスープと押し豆腐、杏仁豆腐