酒井晴太郎
数学の先生にどなられた。宿題をさぼっただけで。とはいえオレは宿題さぼりの常習犯。クラスでオレ以上に宿題をさぼる勇気のあるやつはいない。高校一年生、まだ受験のこ…
「なあ、なんでウンコって、おもしろいんだと思う?」 「はあ?知らねえよ。ウンコはウンコだからおもしろいんだろうが。」 「やっぱりお前はバカだな。いいか、世界…
「大学なんて入ったところで何になる?お前の人生は中途半端だ」 「うるせえ、オレの人生はオレが決める。行きたいと思ったから行くことにした、ただそれだけのことだ…
2024年1月23日 17:20
数学の先生にどなられた。宿題をさぼっただけで。とはいえオレは宿題さぼりの常習犯。クラスでオレ以上に宿題をさぼる勇気のあるやつはいない。高校一年生、まだ受験のことなんてそんなに意識してないし、テストの点とりゃ問題ないでしょ、と中学の頃からの変わらないマインドでここまで来たオレ。皆変わっちまった。高校生になっちまった。クラスでただ一人オレだけが中学生のままで、まるで大人になんかなりたくねえ、と社会に
2024年1月22日 21:23
「なあ、なんでウンコって、おもしろいんだと思う?」 「はあ?知らねえよ。ウンコはウンコだからおもしろいんだろうが。」 「やっぱりお前はバカだな。いいか、世界はウンコとごちそうでできているんだよ。」 「T、お前の言ってることはいつも訳が分からないな。もう少し分かりやすく説明してくれないか。」 高校二年生、十七歳の夜、オレとTは部活終わりに合流して、2人でカラオケボックスに来ていた。2人でま
2024年1月18日 19:58
「大学なんて入ったところで何になる?お前の人生は中途半端だ」 「うるせえ、オレの人生はオレが決める。行きたいと思ったから行くことにした、ただそれだけのことだぜ。」 2016年3月、オレは地元の進学校を卒業し、実家から通える距離にある国立大学に入学することになった。親友のTには、一緒に世界中を旅して歩こう、オレが料理は作ってやるから、と誘われていたのだが、オレは断った。一度切りの短い人生、そん