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初心者UXデザイナーが持つべき素質と陥りがちな3つの失敗

TDCソフトのアドベントカレンダーの18日目です。ぜひ他の記事も読んで「いいね」お願いします。

はじめに(説得力持たせたいだけ)

独学で0から学び、仕事で試行錯誤し、研修開発を行い、独学から5年目でHCD専門家になりましたi09sakaiです。最近は初心者数名の育成、伴走サポートしながらプロジェクトに参画しています。その育成の中の違和感を、初歩的な内容ですが言語化していきます。

UXデザイナーに必要な素質

ストレングスファインダーの34の資質から選んでみました。順番に意味はないです。ストレングスファインダーの定義と少し違う部分あるのでお気をつけ下さい。
また、あえてここでは「素質」として挙げていきます。生まれつきで変えれないもの(資質)ではなく、経験や環境、意思で変えられるものだと思っているので「素質」です。自分には足りないなと思う方は、ぜひ変えようと行動してみてください。素質なので身に付けられます。
似たようなものが多く重複気味なところがあります。また、下記だけではなく他の素質ももちろん強みとして活かせます。ご注意ください。

  • ポジティブ|ユーザや周りからのFBをポジティブに受け取りましょう。FBをもらって、自分はダメなんだ、、と思う必要はありません。良い気付きをもらった!カイゼンしてみよう(ワクワク)♪次は同じミスなくそう!という受け取り方が理想です。

  • 適応性|臨機応変に対応しましょう。前提(顧客、ユーザの課題、状況)が違うことは多々あります。それに合わせて何をするのがベストか?考えるようにしましょう。

  • 活発性|すぐに行動(10%の完成度でもいいので作ってみる、人に見せてみる、相談してみる、壁打ちする、FBもらいにいく、カイゼンアクション取ってみる)がデザインを成功させる秘訣です。後回しにしたり、時間をかけて作ることに意味はありません。

  • 学習欲|ユーザや関係者をもっと知りたい!もっと良いUXデザインをしたい!お客様を喜ばせたい!そんな気持ちがないと、ただ作業をやるだけでデザインはできません。


UXデザイナーが陥りがちな失敗3選

初歩の初歩。おそらく地頭が良い人ではない限り(私もやってました)、全員が通るであろう失敗あるあるを挙げていきます。

1. フレームワークをただ埋める

フレームワークってとても便利です。UXデザインだけではなくマーケティング、ビジネス、マネジメントなど、あらゆるところでフレームワークが溢れています。私も最初はUXデザイン関連のフレームワークをただ覚えていました…気を付けてください、フレームワークに手のひらで踊らされていますよ!!フレームワークを埋めても正しいデザインはできません。各フレームワーク、項目の意図、重要なポイントは何かを理解しましょう。

ペルソナを例に考えてみましょう。項目はだいたい、①デモグラフィック(属性情報:例えば性別、年齢など)、②見ているもの、考えていること、聞いていること、聞こえてくること、やっていること(エンパシーマップ)、③ペイン・ゲイン、ニーズ、ゴール、④その人のストーリーなどです。
この中で最も大事な項目は何でしょう?よくある勘違いとしては、①デモグラフイック(性別や年齢、名前)。それだけを考えて、満足してしまう人もいます。
しかし、ペルソナはターゲットユーザがどんなニーズを持っているかの③が最も知りたいことです。③ニーズを知るための前提として①デモグラフィックや②エンパシーマップ、④ストーリーなどを考えた方が分かりやすい・認識が合いやすいので項目として定義されているだけです。


2. プロセスが繋がっていない

前のプロセスのアウトプット使った?問題。どうしても人間だから、少し前のことは忘れます。今の作業を終わらせることに集中してしまいます。なんとなく「ペルソナ作ってカスタマージャーニーマップ作ればいいんでしょ?」という思考に。繋がっていなければ、今の作業に何の意味もありません。ただの事務作業。無駄な時間。そうならないように、次のプロセスにどう活かすか?前のプロセスを使っているか?などチェックポイントを設けるようにしましょう。

3. 発散⇆収束、具体⇆抽象のタイミングをミスる

最近気付いたんですが、ここのミスは大きな痛手。すぐに気付かなければスケジュールが一気に遅延します。どのプロセスのどの部分では具体的に書くべきで、どのタイミングから抽象化するかをおさえておきましょう。
例えば、価値カード(KA法)では、1番上の事実、左下の心の声は具体的であれば、あるほどいいです。その2つを使って右下のニーズ、ユーザが価値を感じるものを検討します。右下は具体的なニーズから少しずつ抽象化したニーズを書いていきます。その中で1番しっくりくる、発見だと思ったものを集め、潜在ニーズを見つけていきます。

続いて、発散⇆収束。特にやりがちなのが、収束し切ってない状態で次に進んでしまうということです。そうすると何が起きるかというと、次プロセスの検討の幅が広がりすぎて作業時間が掛かったり、次プロセス以降を進めていく上で軸がなくブレてしまったり、見直した時に結局どういう結論だった?と迷走したりします。
例えば、コンセプトやMVV、体験を作るアイディアなどで発生しがちです。それっぽい言葉は考えているけど、人によって解釈が変わったり、知らない人に上手く説明できなかったり、、、

解決への道

私は地頭が良いタイプではなかったので、結構な労力が掛かりました。本を読んでもなかなか身にならないなと、効率悪いんじゃないかと学び方、インプット/アウトプットの仕方を学んだり、、、。セミナーに参加して、他の参加者の素晴らしい質問力(つまりは考える力)に驚愕して、考える力を付けるには?と学んだり。何度も実践して上手くいかず何が悪いんだとグルグル悩んだり。
ぜひ皆さんも今に満足せず、もっと上手くできるのではないか?もっと良い体験があるのでは?と突き詰めて試行錯誤、カイゼンを素早く繰り返してみてください。

終わりに

偉そうに書いてきましたが、私もまだまだひよっこですので、更に精進していきます。また気付きが溜まり次第、記事書きます!


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