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ユーザーインタビューの事前準備「スクリーナー作って、リクルーティング」やってみた!

はじめに

今日は最近やってみたリクルーティングについて忘れないうちに書いていきます、@i09sakaiです。前回の記事の続編です!
【参考】ユーザーインタビューの事前準備「ステークホルダーインタビュー」やってみた!

やってみた!の概要

会社のある活動でUXデザインを活用して検討・企画・作成・運営していこう、という取り組みをやっています。その活動では社内へ広報をしていきます。広報したい内容は最新技術関連についてです。全部で8分野あります。おおまかなターゲットは社員(2千人弱の会社)、約8割が社外常駐型のエンジニアです。

今回は社内に閉じた企画のため、社員(ユーザ)へのユーザインタビューとなります。事前にターゲットとなる層を決めていました。更に、チーム内で想定ペルソナ(プラグマティック・ペルソナ)・想定CJM・想定価値マップも考えていました。本来であればユーザ調査を行った後にユーザモデリングをすべき、と思われる方もいると思います。しかしながら、チーム全員に実感させる必要があったのです。私たちはユーザについて知らないことを。”ハッ”とする体験をしてもらった後に、ユーザ調査を行いユーザモデリングに反映しようと思っていました。そのため、今回のユーザインタビューをやる目的は「機会探索・仮説検証」です。

やったこと

1.ターゲットとなる層(○○部所属のリーダー層)の洗い出し(120人)

2.一覧に属性情報、行動(過去のアンケート回答、研修参加、ログ)などを紐づける

3.アンケートの回答(行動だけに焦点を絞って)から今回のターゲット層ではない人を除外する(35人に)
(例)アンケートの回答有りの人、技術分野の研修に参加した経験がある人など
※考え方はどうしてもあるべき論、正論で回答してしまいがちなので、参考程度としています。

4.知らない人だらけなので、ターゲット層を伝え、○○部の人に聞き込み、当てはまらない人を除外してもらう(10人に)

5.スクリーナーを作成(行動ベース)
(例)属性(大学の専攻)、情報収集の頻度・方法、社内メールの確認頻度、現在のキャリアプラン、論文で発表されていた今回のターゲット層の特徴を現すらしい好きな色(参考程度)など

6.スクリーニング結果から目ぼしい人を選ぶ(3人に)
完璧に条件を満たしている人がいるわけではないので、重要視する項目の結果や全体的な回答で近しい人を選択しました。

7.インタビューの日程調整(時間の都合上1.5h)

やってみて思ったこと

やりやすかったこと
・今回は事前に別件でアンケートを取っていたため、スクリーナーの前に行動ベースで絞り込むことができました。
⇒120人を1名ずつ性格を見ていくのは大変なので、効率的でした。

・スクリーニング結果からチーム内の優先度もズレることなく3人に絞り込みは行えました。
⇒事前にユーザモデリングしていたからこそ、どのような人に話を聞きたいかという方向性があっていたからだと思います。

やり方を変えたほうが良かったかもしれないこと
・アンケート結果で絞った後に対象部門の人に聞き込みを行い、更に絞ったが、アンケート結果で絞る前の状態にしたほうが良かったのではないか?
⇒アンケート結果で絞ったリスト+部門の人が絞ったリスト=対象者選定にした方が漏れなくスクリーニングに繋げられたかもしれない

・社内なので知り合いにした方が良いのか、知り合いは避けたほうがいいのかを選定基準に含めていなかった
⇒知り合いの方が信頼関係(ラポール)はあるので、話しやすいとは思います。ただ、知り合いだからこそ、プライドだとか嫌われたくないとかで、リアルを話せないこともあると思うんです。もちろんインタビューの進め方次第で解決できる範囲だとは思いますが、結局今回のインタビュー対象者は全員知り合いになってしまったので、一人くらい知り合いでない人を含めたほうが良かったかなと思います。(インタビュー結果は続編で!)

所感
・リクルーティングのスケジュールを早めに設定しておいたはずでしたが、部門で選定してもらう、部門への調整、スクリーナーの回答期間(1週間)など想定以上に時間が掛かるものばかりでした。今回は社内なので2週間取っていたのですが、インタビュー時期が1週間ズレてしまいました…。少なくとも3週間、社外であれば1カ月以上は余裕を持たせて始めないといけないと思った次第です。

・インタビュー対象者(UXデザインやユーザインタビューについて知らない)は何を聞かれるのかソワソワしている印象でした。好意的に協力してくれていますが、インタビュー時に壁を感じさせないように気を付けようと思います。

終わりに

ユーザインタビューが今週4件入っているので、終わり次第また振り返り結果を書きます。また、インタビューに臨む前に『聞く力』~阿川佐和子~を読み、備えているところです!お楽しみに。

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