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「電話は片耳塞いで、目を閉じる。」

筆者の〝だいち〟は2021年。重度の「不注意優勢・混合型ADHD」という発達障害と診断され。約5年勤めた消防士を退職。現在はフリーのWebライター・ブロガーとして生計をたて(ようと奮闘し)ている26歳の独身男性です。
※ADHDとは「注意欠陥・多動性障害」という発達障害の一種で、①不注意型②衝動型③多動型の3種類に分類され、①②③それぞれの特性が普通の人より強く表れて生活に支障をきたすものです。筆者は全ての混合型で不注意が強め。

「だいち、何その電話してる時の顔(笑)」

「え?電話の時はこの耳だけに集中したいのでもう片方の耳は塞いで、目閉じてるんです。」

「やっぱ変わってるよねだいち(笑)」

「ヤバいですかね?(笑)」

〝変わっている〟と言われるのは正直結構スキだったりする

でも社会人として、この場面で聞く〝変わっている〟は、あまりいい意味ではない事くらい分かっている。

電話対応自体は得意な方だと思う。

ただ残念なのは、いくら素晴らしい電話対応をしてお客様を満足させたところで受話器を当てている反対の耳をギョーザのように塞いで、下を向き、目を閉じながら貧乏ゆすりをして丁寧な電話対応をしている男を会社では変人と呼ぶのです。

僕は「不注意」の特性が強く出るADHDです。2つ以上の事を同時にすることが昔から全然できません。

電話はそのいい例です。

普通の人は歩きながら。勉強しながら。女性などは特に得意に感じます。

同棲していた時に彼女がキッチンで電話をしながら料理と掃除をしている姿を見た時には開いた口が塞がりませんでした。

一方僕は、電話をする際にはある儀式が必要です。

電話を掛ける際はまず寝室にいき、部屋の明かりを完全に暗くしてスマホにイヤフォンを接続しベットに仰向けになって初めて準備が整います。

これで耳だけに集中する環境が整うのです。

でないと話が右から左にドバドバ流れていく以前に、目で見ているもの、もう片方の耳から入ってくる雑音が気になって会話が入ってきません。

だから会社ではその簡易版でしのいでいたのです。

ADHDは成人になると症状が消えることが多いと言われていますが、僕のように成人してから更に症状が重くなるケースもあり、皆それぞれにマイルール(強烈なこだわり)を持っている人がほとんどです。

走り方はめちゃめちゃだけどタイムは速い。

何入れてるんだかよく分からない屋台だけど美味い。

例えるならこういった『過程は我流だけど、結果は面白いよね。』みたいな人達がADHDは多いんだと思います。

下手に矯正しないほうが面白い結果を残せるかもしれないのでそっと見守って頂ければと思います。

だいち

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