潮の流れで海に段差!?「元ノ間海峡」。
田舎の夏は、美しい。
ここは大分県佐伯市鶴見の「下梶寄(しもかじよせ)海岸」。
九州最東端のビーチです。
ここから「鶴見大島」を眺めて、思うことは・・・
「田舎こそ、未来を感じる」ということです。(話がでかい笑)
田舎は、海も山もどこを切り取っても・・・、
ほんとに美しい。
特に、ここ大分県佐伯市は「九州一広い」まち。
奥が深く、あちこちに素晴らしい景色が残されています。
少しだけ場所を変えて、「段々(だんだん)展望所」
こちらから鶴見大島を眺める。ここからもまた美しい。
島との間に白波が立っていることに、お気づきいただけますでしょうか。
「元ノ間(もとのま)海峡」という珍しい海です。
島まで、わずか600m。
海峡の右側と左側で「潮の高さ」が違うために、
高い方から低い方へ潮が流れて、白波が立っているのです。
ちなみに、上の写真の右側に見える岩穴は
「壇(だん)の窓」と呼ばれています。
沖縄観光の定番、あの「万座毛」にも負けないビュースポットです。
このように、田舎には都会に存在し得ない「手つかずの自然」が多く残されています。
敢えて、「地方都市」でなく「田舎」という表現をしたいのは・・・、
「空港から遠く、佐伯まで高速道路で1時間40分」、
「新幹線は走っていない」
そういう場所を表現したいから。
「田舎」にこそ、光るお宝があります。
ひとつ前の写真から場所は変わって、
佐伯市米水津(よのうず)の「間越(はざこ)海岸」です。
先ほどの場所からも程近い場所。
同じ鶴見半島にありながら、また別の表情を見せてくれます。
「リアス式海岸」の特徴ですね。
*
リアス式海岸はたくさんの地域性を育んでくれました。
かつては、浦(集落)から浦(集落)に移動するのに
山を越えるか、船で渡るか、大変な不便があったためです。
「田舎は、生産地。 都会は、消費地。」
川で例えるならば、
上流の源泉に近いのが田舎で、
下流の川下にあるのが都会といえます。
田舎では日々、新鮮な魚介類や野菜を食すことができ、
なおかつそれが安価であることは、なによりの贅沢です。ほんとに!
こういう景色が道端から見えるという・・・、贅沢さ。
住宅をはじめとして、現代の日本は「量」は満たされました。
これからは「質」の時代。
つまり、不便な場所で、手つかずの自然、ホンモノがある場所。
そんな田舎であることが「質」を証明する時代になるということです。
不便こそ「ブランド」です。
田舎だからこそ、訪れる「価値」があるのです。
都会での仕事は、いつかコンピューターに取って代わる日が来るかもしれない。
どんな大手企業であっても、先行きは見えません。
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だからこそ、田舎に移住はアリなのです。
海も、潮の流れが違えば、白波が立ちます。
人生の潮目を読んで、素晴らしき航海をしたいものです。
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