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グッバイ諭吉

先日、新しいお札が初披露された。

4月に発表されていた通り、新しい1万円札には「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一。
5000円札には、「女子教育の先駆者」こと津田塾大学創始者である津田梅子。
1000円札には、「近代日本医学の父」と言われる北里柴三郎の肖像が描かれている。

これまでの紙幣よりも額面の数字は大きく、指の感触でも種類が判別できるよう「ユニバーサルデザイン」が意識されているらしい。

また、肖像は立体的に動いて見える最先端のホログラムが採用されるなど、最先端の偽造防止技術も駆使されており、2024年上期あたりに市中に出回る予定とのこと。

日本銀行のツイートは少々ポップすぎて驚いたが。
じゃーん!って。
なんか日銀のイメージと違った。。

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とにかく、20年ぶりの刷新となった新紙幣。

実物を手にするのはまだ少し先であるが、20代、30代、人生のメインステージともいえる、ザ・社会人時代に慣れ親しんだ顔ぶれが、旧紙幣となりゆっくり淘汰されていく運命にある思うと、何だか寂しい。

それにしても、渋沢さんに愛着が湧かない。
違和感は年月が解決してくれるだろうか。
見慣れない紙幣は毎度そう思われるのかもしれないが。

1984年、1万円札は聖徳太子から福沢諭吉に。
2004年、5000円札は新渡戸稲造から樋口一葉に、1000円札は夏目漱石から野口英世に変わった。

バブル崩壊後の就職氷河期直後の世代、諭吉が飛び交うようなバブリーな経験こそなかったが、初めての給料をATMから引き出し、諭吉先生の顔を下向きに丁寧に財布に揃えてニンマリした日は、つい最近のことのよう。

まとまったお金でピン札の束を見た時も諭吉。

初めての結婚式に包んだお祝いも諭吉。

受付のお手伝いで裏で祝儀数えた時も諭吉。

金運アップにこっそり収集中の9Zのピン札も諭吉。


そういえば、祖父母宅にあった古いお札が収集されている冊子を見るのが好きだった。古い切手と共に歴代の紙幣なんかも丁寧に保存されていて。
初めて見た時はどれもとんでもない価値のお宝に見えて、もしかしたらじいちゃんはとんでもない金持ちなのかも!なんて思ったもんだ。

馴染みの顔ぶれも、近い将来そちらに仲間入りすると思うと、先取りノスタルジックである。

デジタル通貨が普及していけば、そもそも紙幣に対する思い入れすら薄れていくかもしれないけどね。


平成から令和。

諭吉先生から渋沢さん。

日本銀行が、じゃーん!…

生きてると色んなターニングポイントに出くわすもんだな。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。💴

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