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夜明けの猫と消えた鳥

言葉の羅列から生まれるストーリー

無造作に無作為に言葉を羅列する
そのままの順番でストーリーを作る
今日はこの羅列↓↓↓

猫、湧く、迷子、姿、扉、弧、先、到着、風、古びた、夜明け、足りない勇気、現実逃避、孤独、面影、路地、聞こえる、名刺、ぼんやり、潜る、約束、空白、聞こえる、青、窓、視線、ソファ、世界、尋ねた、赤い傘、弱音、水中、レモン、順番、欠伸、早口、道しるべ、白い月、戸惑い、光

闇夜を歩く猫、湧き水で遊んだ帰り迷子のようにキョロキョロと周りを見渡す鳥を見つけた。その姿は今にも消えそうなほど細く弱々しく、そのまま彼は扉の前で弧を描くようにうずくまってしまった。

それでも視線だけは何かをとらえ、足先は震えているが何かの到着を待ちわびているようにも見えた。風が彼を容赦なくたたきつける。古びた街灯から猫は様子を伺う。夜明け前の薄暗い中、鳥に話しかけるには足らない勇気で見つめる事しかできなかった。猫はいつだって現実逃避をしていた。

孤独な猫は母の面影を探していたからだ。住処の路地で聞こえる声、名刺代わりに鳴き続ける猫。ぼんやりとした思い出に潜る。母と交わした約束が空白の時間何度も聞こえる。青い空一つの窓、そこには厳しくも優しい母の視線がいつもあった。置き去りのソファで見た世界、母に尋ねたあの赤い傘は何?猫の記憶はここまでだった。

鳥が弱音を吐いている。水中に浮かぶレモンのように頭をふわふわさせながら。彼はついに順番が来た、猫には天使が見えた。鳥は眠くなり欠伸をする。早口で何かを口走ったが猫には聞こえなかった。

猫は空を見上げる。鳥は道しるべのように星々を天使と渡り歩き、白い月へと飛んで行った。猫は戸惑った、彼がどこかへ行ってしまうという現実に。光に包まれて鳥は消えた。

あとがき
ランダムな言葉の羅列から作るストーリー。
特に何も考えず、最初の文字から言葉をつなげていくと、意外と面白展開に行くことを発見。

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