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壊れた時計

またそうやって僕はどうしようもないことに留まっては
過去の影に囚われ、前に進めないでいる

あの頃の夢は色鮮やかで、今の僕には眩しすぎるよ
過去の栄光に引き戻されるたび、未来が遠くなる
そんなの知ってるよ

周りのみんなはどんどん変わっていって
あの頃のままなのは自分だけで
気持ちだけがあのまんまってだけで。
みっともないよな

口から出るのは思い出ばかり
何度も話した同じ思い出は
僕だけのもの
皆の中では忘れているもの

ゲームにジャンプに
パチンコ三昧
全然楽しくなんかないんだよ
寂しくなんてないんだ

後ろばかり振り返る人生
おいてけぼりで
ひとりぼっちで
僕の時間だけが壊れた時計のように
1ミリも動かない

今頃になって焦って
生きることを考えている
答えはそう簡単には
みつからない


あとがき
この詩は、自ら意図して過去に留まり続ける人の心情を描いています。過去の栄光や幸福な瞬間にしがみつくことで、現在の停滞や未来の不確実さから目を背ける選択をしています。過去に浸ることは、あの頃は良かったという優越感を一時的に与えるものの、それは同時に現実を直視せず、変わらないことへの甘えや自己逃避を意味します。前に進むことの不安から逃れ、過去に生きることで安らぎを得ようとするその姿勢は、結局は未来を見失う原因となってしまうのです。詩は、この矛盾と葛藤を通じて、過去に生きることの本質的な虚しさを問いかけています。

昔、話したことあるお兄さんの詩です
46歳独身お兄さんの話は面白かった。
だけど毎回同じだとしんどくなったな。
あのお兄さん、今頃なにしているんだろう。
噂では変わってないとか・・・。どうとか・・・。

儚く/美しく/繊細で/生きる/葛藤/幻想的で/勇敢な 詩や物語を作る糧となります