アイス殺人事件
「なんでこんなことに・・・」
まだ小さい女の子が
キッチンで倒れている
髪をみだし
涙とよだれが入り混じっていた
それは今から10分前
冷凍庫から始まった
「ここにはアイスがある」と泣き叫ぶ娘
「あるけど今じゃない」と怒る私
彼女はアイスにしんだ
アイスでしんだのか
どっちでもいいんだけど
早くどいてくれないかな
夕方5時
おかあさんは忙しいんだ
あとがき
小さい頃のむすめさん
アイスが大好きで
とにかく大変だった
そんな記憶だったけど
よく写真を見れば
食べかけのチョコケーキを
ぶんなげてます
記憶ってあいまいなものですね
儚く/美しく/繊細で/生きる/葛藤/幻想的で/勇敢な 詩や物語を作る糧となります