風に消えた友達

おばあちゃん家に行くと、
あの少年に会える気がするんだ。
小さいころ、一度だけ出会った、
あの特別な友達に。

見慣れないおばあちゃん家の裏、
森の中で一人遊ぶ。
木々のざわめき、風の音、
不思議な気配を感じた瞬間。

そこに現れた同じ年頃の子、
笑顔で近づき、「一緒に遊ぼう」。
無邪気な声に心躍らせ、
二人は森でかくれんぼ。

木陰の秘密、草のトンネル、
笑い声と蝉の声が響く、森の中。
初めての友達、特別な時間、
夏の日差しに包まれて。

帰ろうと思ったその時、
突然、風が強く吹き荒れて、
その子がタヌキの目に。
驚きの中、再び風が舞い、
耳が生えたその姿に。

慌てて走るその子の背中、
不思議な出会いに心が震える。
「タヌキだったのかな？」、
恐怖よりも嬉しさが勝っていた。

毎年夏休みの間
おばあちゃんの家
森の中で待ち続けた。
いつかまた、あの友達に、
会えると信じて。

風が吹くたび心が踊り、
森の奥に、タヌキの影を探す。
友達とのひと時、
たった一度の特別な瞬間
忘れられない思い出。

あとがき
タヌキが化けて出てきたら
きっとちょこっとだけおまぬけで
可愛い一面があると思う。

私の動物占いはタヌキｗ
そう、社交的なタヌキ( *´艸｀)
ゲームのアカウントにタヌキをもじった名前にしがちです(/ω＼)
あなたの動物占いはなんでしょうか♪♪
タヌキの詩を以前にも書いています♡
タヌキってなんか可愛くないですか？！(;・∀・)