マガジンのカバー画像

熱闘!見沼菜園クラブ&旬のお野菜情報

118
半農予備校・菜園起業大学を運営する野菜栽培レッスンプロが、菜園起業のモデル事業として運営しているのが「地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケット」です。その野菜生産拠点である…
運営しているクリエイター

#雑草生態学

「楽な雑草の管理方法」を目指して…過去3年間の「草取りの方法」と「雑草の生え方」の関係を考察してみると

「楽な雑草の管理方法」を目指して…過去3年間の「草取りの方法」と「雑草の生え方」の関係を考察してみると

夏になると、畑に生えてくる雑草。取っても取っても生えてくる、嫌になってしまいますね。

ただ、草が生えてきた、だから取る、でも、また生えてきた、また取る、また生えて…
と言うように、「雑草が生えてきた」現象をただ追いかけるように草取りするのでなく、自分がやった草取り(あるいは草を取らない)の行為と草の生え方の関係を考えてみる事は「楽な草取り」、「草取りの手間を減らす」管理方法を考えてみる上でとても

もっとみる
カバープランツと雑草の種類~雑草生態学的な考察

カバープランツと雑草の種類~雑草生態学的な考察

夏になると生い茂る雑草。畑の草取りは大変ですね。
この草取りの手間を省くために、いろいろな試行がなされていると思います。
「カバープランツ」もその一つ。野菜の生育を邪魔しないような植物を生やして雑草が生い茂る余地をなくそうと言う考え方です。
僕自身も、「ハーブ草生農法」と言って、野菜の畝間にハーブを植えてみたらどうだろう?と発想でやってみた事があります。
その他、カタバミとかスベリヒユだとかシソだ

もっとみる
オオバコ・リビングマルチ化の可能性

オオバコ・リビングマルチ化の可能性

見沼菜園クラブたんぽぽ農園の前の土の道にオオバコが生えているのを見かけたのが3年ぐらい前です。

その後、草とりに際して、オオバコを取らないようにする、オオバコの周りの草を取るようにする・・・とやっているうちに、たんぽぽ農園、麦茶とお堀農園とも、畑と道の際のあたりにオオバコが増えてきました。

少しづつ、畑の中にもオオバコが侵入しつつあります。

オオバコは、多年草で踏みつけに強い、夏枯れしない、

もっとみる
立夏~夏至の植え付けが雑草抑止力になる

立夏~夏至の植え付けが雑草抑止力になる

見沼菜園クラブたんぽぽ農園には、前からヤマイモが生えている場所があります。

昨年、かなり草に覆われてしまったので、もうダメだろうと思っていました。

ところが、今年6/10、ヤマイモのツルが伸びているのが確認できました。

その後、ヤマイモと思われる双葉が相当発芽しているのがわかりました。どうやら、生き残っているらしい、ばらまかれたムカゴから多数発芽しているようだ・・・

と言うことが分かりまし

もっとみる
中立的な説明は、活動を促進する他

中立的な説明は、活動を促進する他

先日、近くの畑がある農家の人が、僕が草取りをしているところにやってきて、畑の前の部分、刈払機で刈ろうかと声をかけてきてくれました。

僕は、その際、実際に草を一つ一つ示しながら説明しました。「これはイヌムギと言って、もうじき枯れて倒伏する。すると倒伏した部分の地面を覆って他の草が生えるのを防ぐから刈らない方がいい。」

「これは背が高くなる地下茎タイプの草で、昨年、ここで刈払機を使ったが、地下茎が

もっとみる
わざと草の中で葉物を育ててトウ立ちを防ぐ方法はあるか?他

わざと草の中で葉物を育ててトウ立ちを防ぐ方法はあるか?他

「鉄の古代史(奥野正男)」と言う本を読んでいたら、弥生時代の畑作集落の話が出ていました。

どうも、稲作が普及すると、畑作集落も出現すると言うことのようです。

稲作が普及し人口が増える、新たに水田にできるような場所を開発し、集落を作ると言う中で、高地で稲作がしずらい場所にも集落が生まれ、畑作が行われるようになると言うことのようです。

さて、見沼菜園クラブでは2月植えのジャガイモが順調に育ってい

もっとみる
苗の周りだけ除草方式で時間短縮?他

苗の周りだけ除草方式で時間短縮?他

2月まきの大根、ゴボウ、ニンジンが順調に発芽して育っています。同時に草も育ってきています。

今回、ちょっと考えてみて、「苗の周りだけ除草」を試してみました。

雑草は、「人間による擾乱を受ける環境に適応している植物」なのだそうです。

「擾乱」と言うのは、かき乱すと言う意味です。

例えば、「畑を耕す」とか「草を取る」とかと言うのは、人間の側からすると、農業をしていることになりますが、植物の側か

もっとみる