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ニャンニャン神学<お笑い聖書、お笑いお経、お笑い平家物語など

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聖書や日本書紀、平家物語などを読みながら、「日本」について外国人に説明するにはどうしたらいいかとか、農村部の論理と都会人の論理がどう違うかと言ったことについてのヒントを考えていま…
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2023年4月の記事一覧

野菜の価格と労働価値説他

野菜の価格と労働価値説他

1990年代、日本は中東和平多国間協議環境問題分科会議長国でした。

当時、よく環境調査に中東に行きました。また、ソビエト連邦が1991年に崩壊したのを受けて、旧ソ連東欧圏の復興支援の一環として環境関係でロシアやハンガリーに行ったこともあります。

当時、企業経営支援と言う事で日本から中小企業経営者をロシアに派遣する事業もあったようです。

と言ってもロシア・東欧側はそれまでは「社会主義」なので「

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ロボット&AI時代と農業の「剰余価値」のゆくえ他

ロボット&AI時代と農業の「剰余価値」のゆくえ他

AI戦闘機と言うのが開発されているそうです。有人戦闘機と戦わせたら、「勝った」のだそうです。

もっとも将棋のAIアプリも初手から「全て」を考えているわけではなく、これまでの棋士の指し手を覚えさせている部分が大きいようです。

つまり、こういう局面ではこういう風に判断すべきだと思うと言う人間がやった判断事例を膨大に覚えさせて、AIが「じゃあ、今回はこういう風に判断しよう」とやっているのだと思います

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「周の禾」は「稲」なのか?他

「周の禾」は「稲」なのか?他

史記の鄭世家に鄭が「周の禾を取る」と言う表現が出てきます。

この「禾」について、現代語訳は「稲」としています。注釈には、左伝に秋に周の禾を取ったと言う記載があると書かれています。どうやら、左伝のこの記載を元に史記が書かれ、秋に取ったものだから「稲」と訳した模様です。

「禾」は例えば「秋」や「種」などに使われている「ノギヘン」、それ自体だけの漢字です。漢字としては穀物の総称で必ずしも「稲」を意味

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「資本主義」は終わるのか?

「資本主義」は終わるのか?

人類の歴史の中でいろいろな「体制」が登場してはやがてなくなっていきました。

だから、「資本主義」と言う体制もいつかはなくなるはずだ・・・

これは真実だと言えるでしょうか?

例えば、あんまりなくなっていない「体制」と言うものがあります。

例えば、「法治国家」とか「貨幣経済」と言う「体制」がそうです。

「法律」ってものがどういう風に登場してきたか?について、旧約聖書に面白い事が書かれています

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「なぜ勉強をしなければならないか」への答えは「人間らしく生きるため」他

「なぜ勉強をしなければならないか」への答えは「人間らしく生きるため」他

子どもの頃、よく、「ひょっこりひょうたん島」を見ていました。

あの中に「勉強なさい」と言う歌が出てきました。

子どもたちが勉強なんかしなくたっていいじゃないかと言うと、お返事が人間らしくなるためだと言うやり取りが、子ども心に印象に残った記憶があります。

今聞いてみると、ちょっとズレてるかなぁと感じる点はあるのですが、ただ、勉強する根拠=人間らしくなると言うのは、この歌の論旨とは別に「あってい

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毛皮が「商品」になった事と日本の開国の関係など

毛皮が「商品」になった事と日本の開国の関係など

アダム・スミスの国富論にこんな一節があります。

「人間が最初に衣服の材料として用いたのは、比較的大きい動物の皮であった。それゆえ、この動物の肉を主食としている狩猟民族や牧畜民族の間では、食料を自給することによって、各人の必要以上の衣料の材料を自給する事が出来る。

外国との貿易が全然なかったなら、この材料の多くは無価値なものとして捨てられたことであろう。

北アメリカの狩猟民族の間では、かれらが

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