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ニャンニャン神学<お笑い聖書、お笑いお経、お笑い平家物語など

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聖書や日本書紀、平家物語などを読みながら、「日本」について外国人に説明するにはどうしたらいいかとか、農村部の論理と都会人の論理がどう違うかと言ったことについてのヒントを考えていま…
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2018年11月の記事一覧

「往来」が途絶えた先にあるもの

食物、女性、子供、財産、護符、土地、労働、奉仕、宗教的役割、位階など全てのものは譲渡され、返還される物体であると言うことである。
人と物を含む霊的な物体の永続的交換が位階、性、世帯に分かれたいくつものクランや個々人の間にあるかのように、あらゆるものが往来するのである。(マルセル・モース 贈与論 ちくま学芸文庫)

ポリネシアなどで「ポトラッチ」と呼ばれる全体的給付制度について、モースはこう述べてい

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「医療は健康、統帥は勝利、家計は富」が善なのか?

いかなる技術、いかなる研究も、同じくまた、いかなる実践や選択もことごとく何らかの善を希求していると考えられる。「善」をもって「万物の希求するところ」となした解明の見事だと言える所以である。

アリストテレスの「ニコマコス倫理学」はこのように始まっています。

いくつか疑問を持ちながら、この本を読んでいきたいのですが、例えば、悪の組織「ショッカー」は「善」を希求しているのでしょうか。

また、

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神統記の特色=カオスが生じたと述べている

まず原初にカオスが生じた

ヘシオドスの神統記は、世界の始まりをここから語りだします。

旧約聖書の創世記では

地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。

と言う場面から神様による天地創造が始まります。

つまり、旧約聖書では、「混沌」が造られた、ないしは生じたと言う記述はないのに対し、ヘシオドスの神統記では「カオスが生じた」と述べています。

どうも、「世界」と言うも

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「貰う事も義務」と言う文化の存在

「あなた方もこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、私はいつも身をもって示してきました。」

新約聖書の使徒言行録にあるパウロの言葉です。

受ける=つまり、人から何かを貰う、またはして貰う、
与える=その逆に、人に何かをあげる、またはしてあげる。

これはどちらが「良い事」なのでしょうか。

現代社会では、

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「語り手」が存在する神統記、存在しない創世記

西欧思想の根源の一つにキリスト教とともにギリシア思想があげられています。

既にこのシリーズでも、旧約聖書の冒頭にある天地創造の神話について取り上げていますが、ギリシャ神話での「天地創造」とどう違うのか、比較してみたいと思います。

岩波文庫版の「神統記(ヘシオドス)」と旧約聖書の創世記を比較してみると、まず気づくのは「語り手」の存在の有無です。

神統記は、このように始まっています。

「ヘリコ

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「贈与」経済の限界・・・文明化

「ダヤク族(ボルネオ)は、よそで食事に居合わせたり、食事の準備をしているところを見たりした時は、必ずその食事に加わらなければならないと言う義務に基づいた法と道徳の全体系を発展させさえした」

(マルセル・モース「贈与論」ちくま学芸文庫)

この件については、同書の注釈の中で、制度の比較研究のために「正しく確認すること」が難しいとしています。

例えば、「ボルネオのブルネイ国における強制的取引と言う

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モノがやり取りされる時、モノの「霊」もやり取りされていると言う思想は現代社会でも生きている

「ハウは生まれたところ、森やクランの聖地、あるいはその所有者のところに帰りたがるのである。タオンガないしハウはそれ自体一種の個体であり、一連の保有者が祝宴、祝祭、贈与によって、同等あるいはそれ以上の価値の財産、タオンガ、所有物、労働、交易をお返ししない限り、彼らにつきまとう。

そうしたお返しによって、その贈与者は、最後の受贈者になる最初の贈与者に対して権威と力を持つようになる」

(マルセル・モ

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モノの「霊」が持つ魔力による復讐~モースの贈与論とシェークスピア「アテネのタイモン」

「タオンガや純粋に個人的な所持品すべては霊的な力としてのハウを持っている」

マルセル・モースの「贈与論」にはこのような記述が出てきます。

タオンガと言うのは、マオリ族の人たちがやり取りする品物の事らしいですが、「モノ」の交換と言うのは、実は「モノ」が持っている「霊」のやり取りにつながっていると言うのは、非常に示唆に富む観点だと思います。

「あなたは私に一つのタオンガを贈る。私はそれを第三者に

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