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【社員インタビュー】発展途上国のコンサルタントから機械学習エンジニアへ! 若林さん

こんにちは。サグリ採用担当の山本です。
社員インタビュー第二弾は前職は発展途上国のコンサルティングをしていたという機械学習エンジニアの若林さんにお話を伺いました!もともと専門分野ではなかったリモートセンシングに興味を持ってスキルを身に着けた経緯とは?是非ご一読ください!

若林さん
2021年入社
機械学習エンジニア

ーこれまでのご経歴を教えてください。大学時代は何を勉強されていましたか?
農獣医学部で農業土木について学んでいました。主に農業で活用される水資源について勉強していました。
農業系の学部といってもどちらかというと土木っぽい内容でしたね。

もともとは農業や水管理に強い興味があったわけではありませんが、海外いきたい気持ちが強く、水なら世界中どこでも使うし、水資源について勉強すれば海外にいけそう、という気持ちで勉強していました。

ー1社目では発展途上国の支援をされていたんですよね。
国際協力機構(JICA)からの発注を受けて発展途上の開発コンサルをしていました。
中東や、東南アジア、中央アジアなどで土木設計を担当していました。
しかしプロジェクト実施後に開発支援をした場所が実際に耕作地の面積がひろがったかどうか、プロジェクトの事業効果は年単位でないとわかりません。
その時に現地にいかず、衛星データで確認ができるでリモートセンシングに興味を持ちました。
実際に衛星画像での分析を通してプロジェクトが終わった地域の耕作面積が広がっていたのが確認でき、成果が目に見えてわかるのは面白かったです。

ーリモートセンシングの難しさはどんなところにありますか。
衛星データだけではすべてわからないことですね。
衛星データの解析は現地で取得できる情報に対する補完だと思っていて、現地調査は非常に大切だと自分は考えています。

100%の精度で特定することは難しいので、どこまでリモートセンシングで確認したいか、どこからは現場のデータが必要になるか、といったバランスは重要です。
このくらいかな、という結果のイメージを持ちながら設計を進めています。

ーサグリへ転職するきっかけはどういった経緯だったのでしょうか?
実は、子供が生まれそうなタイミングがきっかけです。そのころ1年の半分は海外出張という環境だったため、国内で働きたいなと。
また、前職では土木設計社として農業水利施設の設計業務がメインである中でリモートセンシングはおまけのような形で取り組んでいたこともあり、もっとリモートセンシングに集中したいと思いました。
衛星データを扱っていることと、農業が主軸となっているという2つの条件が重なったことがサグリに入社を決めた決め手です。

代表の坪井が世界の農業や途上国への事業展開も考えていることにも共感できました。
自分も前職では途上国の支援をしていましたので、また同じフィールドで働きたいという気持ちもあります。子供が生まれたことがきっかけで海外出張のない仕事をしていますが、チャンスがあれば、また海外で働きたいなと思っています。

ー実際に入社されてみてどうでしたか?
思っていた通りの業務で良くも悪くもギャップはありませんでした。
日々、やりたかった仕事ができていることにやりがいを感じています。
大変な点としては、少人数のベンチャーなので、なんでもやらないといけない忙しさはあります。
また、コーディング力などプログラマーとしての能力が問われる場面もあります。今までプログラミングが主な業務ではなかったため、プログラミング能力が不足しているせいで、農業分野の知識を活かせないという場面もありました。しかし社内のメンバーに技術的なサポートをしていただき、プログラミング能力は底上げされ、このような状況も改善されています。

ー今はどのような事に取り組まれていますか?
ちょうど昨日、広島に出張しました。広範囲の中山間地のやまあいに点在している農地の水田の水管理や土壌分析を衛星画像で効率化できないか?というプロジェクトです。衛星画像、リモートセンシングと言っていますが、自分は現場を見るのは大事だと思っています。実際に農家さんから聞き取りをすることで隣接する畑でも状態が違うことや、モグラが穴を堀り畑の水が抜かれてしまった、など、衛星画像だけみていてもわからない情報を得る機会がたくさんあります。
現場で話を聞くのは楽しいですし、貴重な情報がたくさんありますので、こういった情報も分析に活かせるように取り組んでいます。

ーサグリで仕事をする中でこだわりはありますか?
農業は、データサイエンスの中でもドメイン知識が求められる部分が大きい分野だと思います。
気温・天気・地質などいろいろなデータがあり、解析業務の条件がそろわないことも多いです。解析の結果、なんで仮説通りの結果にならなかったのか?という考察の過程では農業の知識がないと難しいなぁと思うことも時々はあります。少なくとも、農業に対する興味を持ち、主体的に考えることが必要かなぁと思います。
農業とプログラミングの両方の知識がある、という人はなかなかいないと思いますが、どちらかの強みを活かしながらもう一方を補填していく、ということはサグリでは必要だなと思います。

ー働き方や人間関係はどうですか?
Sagriに入社したのは子供が2ヶ月後に生まれるというタイミングだったんですが、入社直後に育休をとれないか相談したところ、1ヶ月の育休を取得させていただきました。

今も、遅くまで残業しない、期日内で終わらせる、ということは大切にしています。

プロジェクトの進捗に関しては言われた通りにコードを書くという受け身の姿勢ではなく、自分の業務は100%自分で管理して、常に自分がプロジェクトマネージャーだという気持ちで取り組んでいます。自分で立てた計画通りに仕事が進んでいれば、休みの取得もコントロールできています。

ーこれからサグリでどのような仕事をしたいですか?
衛星データを活用した土壌解析などにも取り組んでいますので、農業の衛星画像を分析して、農業の生産性をいかにあげられるか、ということに取り組んでいきたいですね。
農業は様々な要因が絡み合うブラックボックスで、どうしてこの結果になったのか要因が特定しにくい分野です。少しでもその複雑な要因を紐解いていき、わからなかったことをわかるようにしていきたいです。

農業では、論文レベルの技術はいっぱいありますが、社会実装はできていません。
この社会実装こそがサグリの仕事だと思います。
論文ではうまくいっても実際はできないこと、その原因を突き止め、実装に取り組むことは難しいですがやりがいに感じる部分です。

ー会社としてできるかを考慮しなければ、個人的にやりたい!ということはありますか?

途上国の課題を解決できるといいなと思います。
途上国では、農業の問題と貧困問題はイコールです。
農業生産性が向上し、農家さんの収入があがる、というサイクルで貧困問題を解決できたらうれしいなと思います。



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