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サグリ×JAXA 人材交流の事例をご紹介!JAXAさんからサグリへ越境する藤井さんへインタビューしました。

サグリ 採用担当の山本です。
本日はJAXAさんから人材交流で、週に1度、半年間来ていただいている藤井さんにインタビューしました!
大きな組織で働きながら、スタートアップへ越境する藤井さんからサグリはどう見えるのでしょうか?
ぜひご一読ください!

藤井さん

まずはご経歴を教えてください。新卒でJAXAさんに入られたのでしょうか。
2011年に新卒で入社しました。
JAXAというと、技術が好き・宇宙が好きというイメージがあると思いますが、実際も大半の社員がそうでした。私の場合は、学生時代に、簿記や会計などの勉強をしており、事務職でJAXAに入社しています。人工衛星やロケットの会計処理や減価償却ってどうなっているんだろう、というところが興味を持ったきっかけです。

会計の視点から興味を持たれたのですね。実際に入社してみていかがでしたか?
入社してすぐに財務部経理課へ配属されたのですが、4月がまさに決算期だったため、入社してすぐに繁忙期でした。いきなり決算書の作成を任されたことが印象に残っています。

JAXAは各地域に拠点があるため、拠点ごとの財務の取りまとめや、文部科学省への資金請求などを担当しました。JAXAは国立研究開発法人のため、国の予算を使って事業を行っています。
そういった背景もあり、ステークホルダーである文部科学省・財務省・会計監査人の監査対応
や関係機関との調整が仕事のメインで、実際の仕訳など経理的な実務は少なかったです。

その後は調達部や経営推進部を経験し、直近ではまた財務部に戻っています。

JAXAさんで印象に残っている仕事はありますか?
経営推進部にいたころですね。経営推進部は予算の策定や全社の視点で総合的な調整など、いわば会社のお財布を管理する部署です。
事務職は基本的に2・3年で次の部署へ異動するのですが、経営推進部には5年半在籍し、予算管理システムを導入しました。

JAXAには例えば、ロケットの開発をする部門、国際宇宙ステーションの運営を行う部門など約30の部署があり、それぞれの部署の予算の内訳を一元化し、まとめる必要があります。
この作業をExcelで行っていたのですが、民間企業でも使っているシステムを使えないか、という検証から導入までを行いました。
完全にボトムアップでの取り組みだったので、定常業務をこなしながら有志で取り組んでいたこと、そして国の予算を使う立場や自分たち発信で始めたという背景から失敗は許されないと考えていました。

予算の確保から、5~6社の製品を試し、JAXAで使える形に落とし込み、まずはいくつかの部署で導入をしてエラーや不具合を改修、全社への展開、と構想から導入まで2~3年はかかったと思います。
これまで会社として取り組んでいないことに取り組めたという点でやりがいのある仕事でした。

JAXAさんでも会計以外の業務にも取り組まれてきたのですね。
サグリとの人材交流に参加されたきっかけはありますか?
JAXAでの「宇宙ビジネス共創・越境プログラム」という2019年からスタートしたプログラムに応募しました。
このプログラムは「異分野・異業種に関する知見や理解」・「異分野異業種とのコミュニケーション能力・ネットワーク構築」「専門分野と異分野・異業種を統合する力」などのスキル習得・強化を目指すものです。異分野・異業種の企業に参画することを越境と読んでいます。

越境先はどのように選んだのでしょうか?
プログラム担当者と決めます。
私の希望は、まず、大きな組織で働くよりも課題解決をスピーディにできるスタートアップで働いてみたいということが希望でした。

そして事業内容としては「衛星データを活用したビジネス」×「農業」を行う会社を希望していました。
実は現在、JAXAでは衛星開発の事業化検討のプロジェクトチームに携わっており、「漁業」「電波収集」「船舶航行」などへの活用が見込まれる様々な分野がある中で、私は「農業分野」を担当していました。
希望をもとにプログラムの担当者からサグリを提案され、サグリへの越境が決まりました。

現在はどのようなミッションに取り組まれているのでしょうか?
まずは資金調達資料の作成を行いました。
以前にVCファンドから資金調達を行った際の資料をもとに、足りない点の検討やプラスアルファで追記できる内容を検討しました。
自分が実務を行っている会社ではないという点ではキャッチアップの難しさを感じました。
COOの益田さんとも相談をしながら農業現場の課題への着目、PEST分析をし、外部環境からアプローチする形で観点を資料を作成しました。これが一つ目のアウトプットです。

また、現在は新たに、投資家さん向けに衛星データの取得にかかる費用の面から今後さらに活用が進むのでは、という観点で資料を作成しています。
サグリでは「AI×区画技術」を活用していますが、今後、衛星の打ち上げコストがどうなるかによって、衛星データの原価も大きく変わっていきます。
ロケットの価格や開発費用・打ち上げにかかる費用が今後下がっていけば、衛星データの活用へのハードルはさらに下がり、業界が盛り上がっていくはずです。

JAXAにロケットの開発担当者がいるので、ヒアリングを行い、COO益田さんから質問していただく場を設けるなど取り組みを進めています。

実際サグリで仕事をしてみてギャップに感じたことはありますか?
10月中旬から参画し、一番最初に東京の事務所で坪井さんと益田さんとお話したのですが、ちょうど展示会に出展するタイミングのため、設備の搬出作業をしていました。
CEOである坪井さんも業者との電話や荷物の手配などをされており、スタートアップは限られたリソースでみんなでなんでもやるのだな、と感じました。

また、組織としての形の違いも感じました。
JAXAは国立研究開発法人のため、国の予算を使って事業を行う、というスタンスですが、スタートアップでは投資家さんから調達した資金で事業を行い、売り上げ・利益につなげ、その利益をさらなる事業拡大に向け投資していきます。
これまで民間企業のファイナンスに触れる機会がなかったので1から勉強し、業務の中で投資家さんは何を考えているのか、といった視点も学ぶことができました。

サグリでの経験でJAXAさんに持ち帰りたいものはありますか?
ちょうど今が半年という期間の折り返し地点なので、どうフィードバックしていくか検討しているところです。

担当している衛星開発の事業化検討のプロジェクトでは、
実際に衛星データを使ってのビジネスモデルの構築、事業展開のお話しを益田さんに聞くことができるので、JAXAでも活かしていけるのではないかと感じます。

また、サグリでは投資家さん向けに事業を伝える資料を作成しましたが、JAXAではプレゼン先が文部科学省・財務省などに変わるものの、開発にどのくらいの資金が必要で、それをやることでこういった社会課題を解決できる、と訴えて行く場面では、サグリでの資料作成の経験と親和性があるのではないかと感じています。

最後に、サグリにどんな印象を持たれましたか?
CEO坪井さん・COO益田さんは経営役員ですが、非常に話しやすい方々です。
大きな組織では役員とは距離を感じますが、サグリでは経営とメンバーの距離が近く、メンバーの意見も親身に聞いてくれるんだろうな、と思いました。
東京のオフィスに訪問した際は、エンジニアの方も和気あいあいとしていたのでチームワークの良さも感じます。

ありがとうございました!
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