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私の名前の由来
今日は母がつけた、私の名前についてお話を。
私が生まれたときに母がつけた名前は「悦花(えっか)」。
実は、既に改名をして現在は違う名前を戸籍上で使っている。
これには色々と、当時の家庭事情・社会事情・私の心の問題が絡んでくるのだが、追って別の機会に話をしたいと思う。
私にこの名前をつけた母のなまえは「澄子」
みなさんからは「すみちゃん」と呼ばれていた。
関西のイントネーションでは
す↓ み↑ ちゃん
「み」が強調され、独特な言い回しになる。
当時は太平洋戦争真っ只中、このような時代に生まれた最愛の娘に
私の祖父は「心の澄んだ美しい子に育ったほしい」と願いを込めて命名し
赤紙の招集のもと、戦地へ赴いたのであろう。
孫の私からしたら、泣けるほどの美談である。
だが、しかし。
当の本人は、この名前が昔から気に入らなかった。
理由はたった一つ
「向かいの『あっちゃん』みたいに『○っちゃん』って呼ばれたい!」
これだけである。
祖父の清い美しい思いはどこへやら。
澄んだ心の子どころか、大人になってから色々やらかす、うつけ女へと見事な成長を遂げたのである。
※詳細は「大空真弓と恋のバカンス」をごらんください。
そんな母にも、私のような女の子が生まれ、もう待ってましたと言わんばかりに名前を授けてくださった。
「えっちゃん」
これが、母が私に授けた本心の本名である。
もう一度言おう
「えっちゃん」
母の頭の中にあった娘の名前は「えっちゃん」である。
漢字とかはどうでもいい、とにかく「えっちゃん」。
本当は「あっちゃん」にしたかったらしい。
だが、それだと向かいのあっちゃん丸パクリになるので、ちょっとひねって
「えっちゃん」
にしたという。
「なっ!ええ名前やろ!」
幼い頃、何度も聞いた。
学校に通うようになると、自分の名前の由来を書く授業や、クラス全員に説明をする場面が何度かあったのだが、誰に言っても納得してくれない。
もちろん、先生だって納得しない。
同級生だって信用しない。
私はただの嘘つきへと信用を落としつつあった。
なのに、なんど母に聞いても、同じ説明しかない。
そして、必ず、何度も何度も、ドヤ顔でこういうのである。
「『えっちゃん』はな、ええ名前や!私が呼ばれたかってん!」
と自信たっぷりに。
さて、ここで皆さん、疑問に思うことがあるのでは?
「てかさ、『悦花』って漢字は誰がつけたの?」と。
もう説明するのもバカバカしいので、単刀直入に書くと
「『悦』ってよろこぶって意味やん?それに合う漢字をくっつけたんよ。」
これが母が言う私の戸籍登録された漢字名の由来。
この説明を、結婚する前の旦那にもしたときに、ウソだろと信じてもらえず、結局母の口から直接理由をきいた旦那は
「あれ、ほんまやってんな・・・。」
とようやく納得してくれたというありさまである。
さて、文頭に「既に改名をして」と書いているが、
改名問題は、この漢字の「悦」にあった。
この件は、自分史の成人した頃の話題に書くので、そのときにでも読んでいただけるとありがたいなと思う。
ぶっ飛んだ母親との人生は、今思うとエキサイティングな日々を楽しむことになるキッカケだった。
今後のお話もお楽しみに。(なのか?)
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