【百人一首】(よもすがら/八五・俊恵法師)
【解釈】出典は千載集 恋二 七六五。
「恋の歌とてよめる」というわりとそのままな詞書がついていますが、作者の実体験ではなく、女性の立場に立って詠まれた歌のようです。
作者は俊恵(しゅんえ)法師。「しゅんけい」でも「としえ」でもなく、重箱読みで「しゅんえ」です。不思議な語感が美しいですね。
生きた時代は平安末期、方丈記の作者として知られる鴨長明の師匠に当たる人です。歌の才にたけていて、歌詠みが集まるサロンを持っていたようです。東大寺の僧侶だったとも。
さて、歌の中身。
江