【百人一首】(きりぎりす/九一・後京極摂政前太政大臣)
【解釈】出典は「新古今集」秋下 五一八 。
作者は後京極摂政前太政大臣(ごきょうごくせっしょうさきのだじょうだいじん)、九条良経(くじょうよしつね)です。
従一位・摂政、太政大臣でありながら当代きっての歌人・文化人でした。八大集の最後となった新古今集の仮名序を書いた人としても知られています。
さて、解釈。
「きりぎりす」は現在で言うコオロギのことを指しているようです。
むしろに独り寝の晩秋、というだけでも充分にもの淋しい描写ですが、効いているのは「衣かたしき」かもしれま