【百人一首】(思ひわび/八二・道因法師)
【解釈】出典は「千載集」恋三 八一七。
作者の道因法師とは、藤原敦頼(ふじわらのあつより)のこと。十一世紀終わりから十二世紀にかけての人です。
当代きっての歌人で、千載集にはこの歌だけでなく全部で20首もおさめられています。
また平安朝の人としては相当な長生きで、90歳頃まで歌合せに出向いていたとされています。出家も80歳を過ぎてからなので、貴族として過ごした時間が長かったようです。
長く叶わぬ恋を詠んだ歌。若い頃からずっと思い続けた相手がいたのでしょうか。
制御できな