マガジンのカバー画像

徒然草

11
吉田兼好の「徒然草」。岩波文庫版をベースにしています。
運営しているクリエイター

#古典

【徒然草】春暮れて後、夏になり(第百五十五段)

【解釈】札幌の秋が深まっています。10月下旬になり、街中もすっかり紅葉してきました。 朝晩…

羽田さえ
1年前
12

【徒然草】静かに思えば(第二十九段)

【解釈】「静かに思へば」という始まりがとても美しい段。リズミカルで無駄がなくて、名文です…

羽田さえ
1年前
11

【徒然草】某とかやいひし世捨て人(第二十段)

某(なにがし)とかやいひし世捨人の、「この世のほだし持たらぬ身に、ただ、空の名残のみぞ惜…

羽田さえ
2年前
9

【徒然草】よろずにいみじくとも(第三段)

万(よろず)にいみじくとも、色好まざらん男は、いとさうざうしく、玉の巵(さかづき)のそこ…

羽田さえ
3年前
14

【徒然草】よき細工は(第二百二十九段)

よき細工は、少し鈍き刀を使ふといふ。妙観が刀はいたく立たず。 【解釈】 腕のいい彫刻師な…

羽田さえ
3年前
14

【徒然草】奥山に猫またといふものありて(第八十九段)

【現代語訳】 山奥に猫又というものがいて人を食らうのだそうだ、と誰かが言うと、「山でなく…

羽田さえ
3年前
7

【徒然草】久しくおとづれぬころ(第三十六段)

【現代語訳】 「長く会いに行かずにいて、どれほど恨まれているだろうと、自分が怠っていたことに返す言葉もない気持ちでいた時に、向こうから『使用人を用立てしてくれませんか、ひとり』などと言われたことがあった。ありがたくて嬉しかった。そのような気立ての女性はすばらしい」と、ある人が言っていた。もっともだと思う。 【意訳】 「ずっとほったからかしにしてた彼女がいて、めっちゃ怒ってるだろうなあって自分がサボっていたことを痛感していたんだけど、そんな時に彼女のほうから『家のことをや

【徒然草】つれづれなるままに(序段)

【現代語訳】暇にまかせて、日がな1日硯に向かい、心に浮かぶさまざまなことを、とりとめも…

羽田さえ
3年前
9

【徒然草】いづくにもあれ(第十五段)

【現代語訳】 どこであれ、しばらく旅に出るのは目が覚める気持ちがする。周囲やあちこちを見…

羽田さえ
3年前
9

【徒然草】神無月のころ(第十一段)

【現代語訳】 10月頃、栗栖野という所を過ぎて、ある山里を訪れたことがあった。長く苔むし…

羽田さえ
3年前
6