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徒然草

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吉田兼好の「徒然草」。岩波文庫版をベースにしています。
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#現代語訳

【徒然草】某とかやいひし世捨て人(第二十段)

某(なにがし)とかやいひし世捨人の、「この世のほだし持たらぬ身に、ただ、空の名残のみぞ惜…

羽田さえ
2年前
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【徒然草】よろずにいみじくとも(第三段)

万(よろず)にいみじくとも、色好まざらん男は、いとさうざうしく、玉の巵(さかづき)のそこ…

羽田さえ
3年前
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【徒然草】よき細工は(第二百二十九段)

よき細工は、少し鈍き刀を使ふといふ。妙観が刀はいたく立たず。 【解釈】 腕のいい彫刻師な…

羽田さえ
3年前
14

【徒然草】友とするに悪き者(第百十八段)

友とするに悪(わろ)き者、七つあり。 一つには、高く、やんごとなき人。二つには、若き人。…

羽田さえ
3年前
8

【徒然草】奥山に猫またといふものありて(第八十九段)

【現代語訳】 山奥に猫又というものがいて人を食らうのだそうだ、と誰かが言うと、「山でなく…

羽田さえ
3年前
7

【徒然草】久しくおとづれぬころ(第三十六段)

【現代語訳】 「長く会いに行かずにいて、どれほど恨まれているだろうと、自分が怠っていたこ…

羽田さえ
3年前
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【徒然草】つれづれなるままに(序段)

【現代語訳】暇にまかせて、日がな1日硯に向かい、心に浮かぶさまざまなことを、とりとめもなく書き留めていく。怪しげな気持ちになって、不思議な感覚にとらわれてくることだ。 【意訳】やることが何もない身である。かと言って何もしない訳にもいかない。 硯に向かって座る。頭に浮かんでは流れるように消えていく他愛のない、いやどうでも良いようなことを、筆のおもむくままに書き散らかしていく。 書いていると、のってくる。さらに書き続けていく。自分でもだんだん訳が分からなくなってきて、知

【徒然草】いづくにもあれ(第十五段)

【現代語訳】 どこであれ、しばらく旅に出るのは目が覚める気持ちがする。周囲やあちこちを見…

羽田さえ
3年前
9

【徒然草】神無月のころ(第十一段)

【現代語訳】 10月頃、栗栖野という所を過ぎて、ある山里を訪れたことがあった。長く苔むし…

羽田さえ
3年前
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