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#37◆去年の今頃と比べたら不眠も動悸も希死念慮も改善されて嬉しかった話

年が変わったからか、「去年の今頃はどうだっただろう??」と考えることが増えた。体調に関して言えば、一年前はまだクリニックへ行ってなかった。だけど、明らかに体調は崩していた。当時はまさかメンタル疾患だとは思ってなかったのだ。

去年の今頃の自分を書き出すとこんな感じだ。

・頭の中がガンガン鳴り響く。
・不眠。夜中に何度も目が覚める。
・朝起きても体が動かない。
・何もないのに突然涙が出てくる。
・常に不安に駆られて動悸がしている。
・強烈な孤独感と絶望感に襲われる。
・毎日死ぬことばかり考えている。

こうやって見ると酷い。本当に酷い。メンタル疾患だったんだなと今なら分かる(今も治ってはないけど)。


一年後の今は、このような症状はほとんど消えた。唯一残っているのは孤独感ぐらいだ。去年ほどではないにせよ「独りぼっち」っていう感覚は常に自分の中にあって、ときどき無性に誰かと話したくなる。

希死念慮が消えたのは本当に良かった。最も酷かったときは、「楽に死ねる方法」で毎日のように検索していたし、駅のホームでふらふらと電車に引き寄せられることもあった。死ぬのが怖くないというか、死ぬよりも生きてる方が辛く感じるのだ。

「死ぬ気があれば何でもできる」という言葉を聞くが、「死ぬのが一番辛いこと」というのを前提にしている点で間違っている。メンタル疾患になると、死ぬよりも生きてる方が辛いと感じるようになる。

ちなみに、僕の場合は「あなたが生きている今日は、昨日死んだ誰かが生きたかった明日」という言葉も響かなかった。「人のことまで考えてられるか。俺は今、生き地獄にいるんだ」としか思わなかったのだ。

メンタル疾患になるとそれだけ視野狭窄になるし、思考能力も大幅に落ちる。正論とか、ことわざとか、偉人の名言とか、そんなものではなくて、気持ちに寄り添った励ましが一番の薬だと思う。


話が脱線してしまったが、一年経って症状が大きく改善されて本当に良かった。だけど、環境が変わったときにぶり返す危険性があるそうで、全く安心できない状況だ。

この「ぶり返す危険性」は自分でも感じていて、ちょっとした変化で不眠や動悸が再発しそうな気がする。今の状態はそれだけ脆く、いとも簡単に崩れ去ってしまいそうなのだ。

再就職をした後は危ないかもしれない。今とは比べ物にならないくらいのストレスを受けるし、ブランクで仕事力が落ちていて焦るだろう。早く再就職したい気持ちはあるものの、体調のことを考えると怖くもある。あの生き地獄は二度と味わいたくない。

もし無事に再就職ができたら、しばらくは周りの人とのお喋りを増やしてストレスを溜めないようにしようと思う。幸運なことに、こういうお喋りに付き合ってくれる友だちがいる。本当に心強い。

一年かけてここまで回復した。油断せずに、だけど過度にビビりすぎずに、一歩ずつ一歩ずつ寛解を目指して生きていきたい。

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