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【気になった新聞記事】精神障害の労災認定883件 過去最高、5年連続で更新

北海道在住の鶴木貞男@コンサポ登山社労士です。

北海道小樽市にある「つるき社会保険労務士事務所」で特定社会保険労務士として社労士業務を行っております。

先日の日本経済新聞に、「精神障害の労災認定883件 過去最高、5年連続で更新」という記事がありました。

心の病で労災、昨年度最多883件 - カスハラの影響と対策

こんにちは、皆さん。今日は少しシリアスな話題についてお話しします。厚生労働省が発表した最新のデータによると、2023年度に仕事によるうつ病などの精神障害で労災認定を受けた件数が過去最多の883件に達したそうです。特に、カスタマーハラスメント(カスハラ)が新たに原因項目に追加され、その影響が注目されています。

厚生労働省のデータによると、精神障害で労災認定を受けた件数は前年度から173件増加し、1983年度の統計開始以降、5年連続で最多を更新しました。

自殺や自殺未遂に至ったケースも79件に上り、前年度より12件増加しています。

特に注目すべきは、2023年9月に精神障害による労災の認定基準が改正され、カスハラが初めて労災原因項目に追加されたことです。今回の初集計でカスハラによる労災は52件、そのうち45件が女性で、顧客からの迷惑行為の標的になりやすい傾向が明らかになりました。

精神障害の原因別では「パワハラ」が最も多く157件、次いで「悲惨な事故や災害の体験・目撃」が111件、「セクハラ」が103件、「仕事内容や仕事量の大きな変化」が100件と続いています。業種別では「社会保険・社会福祉・介護」112件、「医療」105件、「総合工事業」57件が多いです。

また、精神障害の労災請求件数も前年度比892件増の3575件で過去最多となり、認定率は34.2%でした。過重労働による脳・心臓疾患での労災認定は214件、そのうち過労死は56件でした。特に「道路貨物運送」業が最多の66件を占めています。

感想など

今回のデータは、労働環境の改善が急務であることを強調しています。
特にカスハラが精神障害の原因として初めて労災認定されたことは、企業が従業員のメンタルヘルスに対する責任を一層強く認識する必要があることを示しています。

私たちの専門分野から見ても、カスハラ対策は非常に重要です。
従業員が安心して働ける環境を整えることは、企業の健全な成長に直結します。
カスハラを未然に防ぐためには、企業全体での意識改革と具体的な対策が不可欠です。
例えば、従業員に対するハラスメント教育の徹底や、被害を受けた際の迅速な対応体制の構築が考えられます。

また、従業員がカスハラを報告しやすい環境づくりも重要です。
匿名での相談窓口の設置や、被害を受けた従業員への心理的サポートを提供することが求められます。
これにより、従業員が安心して仕事に専念でき、結果的に企業の生産性向上にもつながるでしょう。

企業は、顧客だけでなく従業員も大切にする姿勢を明確に示すことが重要です。
これにより、企業の信頼性が高まり、長期的な成功につながると確信しています。

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