【毎日投稿#450】名作映画「ゴッドファーザー」を見た。主人公が問題解決の手段に【殺人】を選んだらどうなるか?
問題解決の手段として殺人を選び、それを実行する。
すると、人はそれが癖になって、次からも問題が起こるたびに殺人によって状況の打破を試みるようになる。
「殺人は癖になる」
名探偵エルキュール・ポワロの名言です。
リゼロのIFルートのツギハグ、鉄血ガンダムの三日月・オーガス等の、殺人を問題解決の手段として選んで、死体の山を築いた創作上の前例。
その所業が、どれほど悪魔的で、おぞましいものか、今までの私は理解が足りなかったと痛感しました。
映画「ゴッドファーザー」を観賞したことによって!
どうも、田村サブロウです。
昨日、名作映画の「ゴッドファーザー」を観賞したので、感じたことを色々と述べていきます。
一応、ネタバレ注意!
まず、「どうしてこの映画をもっと早く観なかったのか」と、今までの自分に文句を言いたい。
主人公のマイケルが、最初のうちは正義感の強い善良な普通の人だったのに、悪魔に堕ちていくんです。
マフィアの抗争から自らを遠ざけていたのが、父が命の危機に晒されると、話は別だとばかりに一転。
麻薬商売で私腹を肥やす悪徳警官、商売の邪魔だという手前勝手な理由で父の命を狙った麻薬密売人のソロッツォ。
奴らを許せない。父を守りたい。そこまではいい。
ただ、マイケルは問題解決の手段に殺人を選んでしまった!
ソロッツォと悪徳警官を殺してからマイケルは海外の田舎に高飛びし、現地で会った美女と結婚して、一時は闇堕ちルートから踏みとどまります。
しかし、その美女が護衛の裏切りによってクルマに仕掛けられていた爆弾で爆殺されてからは、もうめちゃくちゃ。
完全にマイケルは闇に堕ち、マフィアの次代のドンとして権謀術数をめぐらし、ついには盾突くもの全てを虐殺する悪魔に……。ひいいいいっ!!😱
特にラストシーン、赤ん坊に名前をつける洗礼の儀の所は必見です。
司祭「あなたは悪魔を退けますか?」
マイケル「退けます」
どの口が言うかっ! お前自身が悪魔になっとるやんけ!
詳しくは映画を観てください。もう、ホントすごいんですって。
実写映画、さらには名作と言われるのも納得のクオリティゆえに、殺人がどれほどおぞましいものかをまざまざと見せつけられた気分です……。
よく、中学生とか高校生とか、気軽に脅し文句で「殺すぞ」とかいう人に、この映画を観てほしいです。殺しとはこういう事を言うんだぞ、と。
マイケル自身の変化のみならず、周りの人間もマイケルを見る目が変わっていってるのが、もうね。
善良な一市民として優しく見られていたのが、死体の山を積み上げる悪魔として恐れられる存在へ。
最後には、再婚した恋人までマイケルを見る目が変わっていきますからね。
いやー、もうホントすごい。
この映画を観たことによって、私の中で価値観の変化が起きてます。
今まで私は、物語を創作する際、主人公が殺人によって問題解決を図ることに肯定的だったんです。
世の中には、殺人でしか正せない悪もあるんだと。
しかし、実際に殺人によって問題解決を図ったフィクションに触れて。
その結果、主人公が人でなしとして罵られ、悪魔として恐れられる存在へ変貌していく過程を観て。
「うわあ……っ」と、心のなかで冷や汗をかきました。
ゴッドファーザーは面白い。
面白い、けど。
ゴッドファーザーの主人公のように、ウチの主人公を変遷させたくない!
殺人は、癖になる。
殺人は、人を悪魔に変える。
殺人は、傍目から観たらおぞましいものである。
その事を、ゴッドファーザーという映画は私にこれ以上ない形で教えてくれました、とさ。
ふう、一通り吐き出した!
本日はここまで。
これにて御免。
ゴッドファーザー、おすすめ!!
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