【毎日投稿#184】名作映画「アメリカン・ビューティー」を見た。組織に縛られたくない、自由への憧れ。
人は一人では生きていけません。
ですが徒党を組むとなると、それはそれで弊害が起こります。
それは例えば会社だったり、家族だったり。
多数派の意見が優先され、少数派の意見が犠牲になったり。
あるいは、権力者の意見が優先され、多数派の意見が犠牲になったり。
年功序列、女性差別、規則、立場、その他もろもろ。
力をあわせれば一人じゃできないこともできる、といえば聞こえはいい。
けど実際には、組織に縛られて出来ないことが多い場合もあるのです。
一人と組織は、一長一短です。
どうも、田村サブロウです。
現在、私は映画「アメリカン・ビューティー」を見ています。
この記事は映画視聴を一時中断して書いてます。
40過ぎの広告マンのレスター。
上昇志向たっぷりの妻、不動産屋のキャロリン。
そして反抗期に入ったふたりの娘・ジェーン。
3人の家族がそれぞれ自分の家族に不満を持ち、人生の方向転換を図る作品となっています。
「Save The Catの法則」では、こういう「個人よりも組織を優先することの是非を描く」話を【組織のなかで】と分類しています。
「俺とアイツら、イカれてるのはどっちだ?」という感じの話。
映画全体の2分の3を見た限りでの話になってしまいますが……いや、ネタバレに配慮するならこれでも良いかな?
この映画を見ていて思ったのが、見る人への共感のさせ方が上手いってこと。
たとえば娘のジェーンは父親のレスターを軽蔑していますが、この軽蔑の感情を視聴者に共感させるのが上手い。
なにせレスターが娘の友達を見て、だらしなくメロメロに惚れあがってしまうシーンを見せられたら。おい、そいつは娘の友達だぞ!
ましてや娘の手帳を勝手に見て、娘の友達の番号を得るシーンを見せられたら……。やーめーろ、いい大人がなにしてんだ!
「反抗期にしてもやりすぎだ」っていうジェーンへの感情は、この時点で完全に死にましたね。そりゃ、反抗期にもなるわな。
他にも、妻が夫以外の男に露骨に熱を上げていたり、夫は毎日に嫌気がさすあまり違法ドラッグに手を出したり。
大人が誰一人まともじゃなくて、娘だけがまともな人間性を保っているというのが皮肉ですね。
良い物語に皮肉という要素はつきものですが。
この記事は映画の視聴を一時停止しながら書いているので、私はまだ「アメリカン・ビューティー」の結末を見ていません。
「Save The Catの法則」によるとかなりショッキングなラストシーンがあるそうなので、今からちょいと楽しみです。
見終わったら後で感想を追記しますね。
本日はここまで!
これにて御免。
追記。
映画の終盤では色々と考えさせられました……。
組織から抜けたい。犠牲を強いられる側になりたくない。
自由でありたい。幸せになりたい。特別になりたい。
これらの願望は普遍的なもので、一見すでに幸せに人生を謳歌してるように見える人でも抱えているものなんですね。
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