Sabrina

Keio University. Chinese,Japanese,English. …

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Keio University. Chinese,Japanese,English. 年間日本書籍150冊ぐらいを読んでいる。 ツイッターもやっています→https://twitter.com/sabrina_s_yy

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海外版権売上伸長|海外版権の”常識”にメスを入れた私がやったこと①

2022年2月の新文化の記事にも出しましたが、ここで改めて書いてみます。 同時に、当時取材してくれた杉本さんに大感謝です。自分が長々伝えようとしたことをすべて漏れなく、そして限られた文字数でよくまとめていただきました。 新聞紙を取った瞬間に、一緒に取材を受けた私の上長と私は、ものすごく、杉本さんの言葉の力に感心しました。本当にありがとうございました。 さて、海外版権の売上を上げるためにやったことを改めて公開します。 今回はそのうちの1つ目、「中国人にささる「キーワード」

    • 【海外版権】中国語の「共情」を版権紹介への活用事例

      今回、6月新刊の「売上を追わずに結果を出すリーダーが見つけた20の法則 」のライツガイドを書く時に、使っていたキーワードを共有します。 「共情」(Gong Qing)とは? 共感、感情移入、人の気持ちを思いやること。 先に、こちらの本の日本語の紹介文を見てみましょう。 この本の中に、「シェアリングリーダー」という言葉を使っています。 これは英語では、sharing leaderというのかな? 英語には、このような言葉がないですので、おそらく著者の造語だと思われます。

      • 【海外版権】2023年北京ブックフェアへ行く前、私の準備事項

        今年6月の北京ブックフェアへ行ってきます。 DNPにいた時代から海外出張は結構頻繁でした。中国はもちろん、欧米や東南アジアのマレーシアやインドネシアなども行ってきました。 海外出張は慣れたもののはずですし、中国出張というのも、地元に戻るようなもんですが、それでも、毎回念押しで準備しています。 ここで自分が準備していることについて、ここで共有します。これから始めていく人などの参考になれれば幸いです。 1.保険 海外旅行の保険は入れたほうがいいでしょう。 今回私は中国

        • 海外版権売上伸長|海外版権の”常識”にメスを入れた私がやったこと④

          ①~③の記事について、前回の記事をご覧ください▼ 今回は、4回目の内容で、「現地の出版トレンドに合わせて紹介すること」について。 私は、中国現地の出版業界情報誌(中国語)を購読しています。その情報は、一番リアルでフレッシュです。 日本でも中国現地の出版事情に関するレポートがあります。しかし、そのような情報自体が少ないですし、また、ネット上で見られる日本語の記事は、日本語に訳され皆に届いた時に、すでに一定の時間が過ぎたものですし、多くのリアルな情報は実は報道されていないで

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        海外版権売上伸長|海外版権の”常識”にメスを入れた私がやったこと①

        • 【海外版権】中国語の「共情」を版権紹介への活用事例

        • 【海外版権】2023年北京ブックフェアへ行く前、私の準備事項

        • 海外版権売上伸長|海外版権の”常識”にメスを入れた私がやったこと④

          海外版権売上伸長|海外版権の”常識”にメスを入れた私がやったこと③

          ①と②について前回の記事をご覧ください。 今回は、3回目で「現地ニューストレンドに合わせて紹介すること」について。 海外へ本を紹介する際に、その国のホットトレンドに合わせて紹介するのも、版権の販売につながる一つ重要なポイントです。 特に既刊本を売る場合、とても役立ちます。 例えば、中国は二人子が産めるように法律が出た後、私はすぐ育児本をまとめて紹介したりしました。或いは、一時期、中国で学習塾規制の政策が出た後に、家庭内での教育がこれからトレントになると推測し、再度学参

          海外版権売上伸長|海外版権の”常識”にメスを入れた私がやったこと③

          海外版権売上伸長|海外版権の”常識”にメスを入れた私がやったこと②

          ①について前回の記事をご覧ください▼ 今回は2回目で「現地書誌情報に合わせて書くこと」について。 ライツガイド作る際に、中国ですでに出版されている類書を京東(日本でいうAmazonのような超大型のセレクトショップです)で検索して、それらの本の宣伝文、使われているキーワードを抽出して、自社本のライツガイドに混じりながら作成します。 中国で出版されている本の宣伝文は、一番読者の心に刺さるような言葉と表現を繰り返し練ったものです。そこの言葉を自社本に適用できる部分を抽出し、ラ

          海外版権売上伸長|海外版権の”常識”にメスを入れた私がやったこと②

          中国の爆売れ書籍の分析レポート

          2021年5月18日、中国の出版業界誌、「出版人雑誌」は、中国の出版ビッグデータを有する「中金易雲」のデータに基づいて、過去2年で最も売れている60冊の本をピックアップして、今時代で爆売れ書籍になる要素は何かについて分析しました。 この中に、日本の書籍の事例も挙げられたので、一緒に見ていきましょう。 1.まず、この60冊の中、特に今中国で話題になってい本をピックアップします。それから、爆売れ書籍になる要素の分析について共有していきます。 你当像鸟飞往你的山(新経典)

          中国の爆売れ書籍の分析レポート

          2020年中国人読書レポートFrom 「当当網」

          中国最大手のオンライン書籍販売サイト「当当網」(ダンダン・コム)は、2021年1月に2020年度の読書データ報告書を発表しました。 会員の5000万人の読書傾向から、中国人のニーズと社会のトレンドが見えてきます。 1.販売数伸び率が最も高いのは法律ジャンルとなります。 2020年5月28日、新型コロナ性肺炎感染症流行の影響もあり遅れて開催された中国の全国人民代表大会において、長年議論が積み重ねられてきた「民法典」[1]が承認・公布されました。2021年1月1日から正式に施

          2020年中国人読書レポートFrom 「当当網」

          中国 本ベストセラー2021年3月児童書

          2021年3月、中国で本のベストセラーの児童書にも、日本の作品が多くランクイン。どの作品でしょうか。 前回は、同月のフィクションベストセラーとノンフィクションベストセラーを共有しました▼▼ 今回は児童書のベストセラーを共有します。 1位は、中国大手出版社の『小狗钱钱』。これはドイツからの輸入本で、日本語版は『マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門』です。(飛鳥新社) この本については、当時中信出版者は版権を入手するために、100ページのPPTを用意し、版元に誠意

          中国 本ベストセラー2021年3月児童書

          中国 本ベストセラー2021年3月フィクション

          2021年3月、中国のベストセラーに多くの日本著者の作品がランクイン。一体誰でしょうか? 前回は、2021年3月の中国での本のベストセラー ノンフィクションの部分について紹介しました。 今回は、2021年3月のフィクションのベストセラーの情報を共有します。 1位と3位は、今中国で大人気な著者余華の作品です。余華について、下記の記事をご参照ください。 1位は「文城」、3位は日本でも訳された(活着)「活きる」という作品です。アマゾンでのレビューは悪くないようですね。 2

          中国 本ベストセラー2021年3月フィクション

          中国の本ベストセラー2021年3月ノンフィクション

          「JD.com(京東商城、ジンドン)」は中国シェアNo.2を誇る巨大ECサイトです。中国でのECプラットフォームシェアはアリババグループと京東が2強となっています。 (京東についての参考記事▼) 京東はアリババより、本の販売に力を入れていて、そして自社物流「京東物流」は中国全土に広がる物流ネットワークをもつ強みを生かした結果、中国人は本を買うとなると、本を特化した中国オンライン書籍販売最大手当当網(ダンダン)以外、京東で買うのは一般的となっています。 中国の出版専門業界

          中国の本ベストセラー2021年3月ノンフィクション