『モモ』に強く豊かに生きる方法を学ぶ
孤児であるモモは、たった一人で円形劇場の廃墟に住んでいる。
モモは何も持っていないが、時間だけはたっぷりある。
町の人はじっくり話を聞いてくれるモモに悩みを相談するようになる。
私たちは忙しく、人の話をじっくり聞く時間がない。時間を短縮するために便利な道具を使う。スマホはその代表格だ。
スマホは多くの機能を備えており、どこにいても手軽に使える。ほとんど自分と一体化していて、家族や親友よりも長い時間を共にしている。
でも時短のために使っているスマホは、かえって人間の時間を奪っているように見える。見るべきものが増え、やるべきことが増える。
みんなスマホの画面ばかり見ていて、隣にいる人の顔を見ていない。
私は目の前の人の話を、じっくり聞いているだろうか。目の前のことを丁寧に行えているだろうか。正直、まったく自信がない。
今、目の前のことに集中することが「幸福」につながるとよく聞く。現代人が手放してしまった「幸福」
その「幸福」をモモはもっている。
モモは、ただ黙って目の前にいる人の話を一生懸命に聞く。批判も意見も言わない。ただ、ゆっくり、じっくり話を聞く。
じっくり話を聞いてくれる人がいると、話している人は自分で考え、頭を整理し、自分の中にある答えに辿りつく。
ただ私たちには、モモのように「じっくり話を聞いてくれる人」がいない。
そんな時は「書くこと」で、これと同じ効果、いや、それ以上の効果が得られる。
紙に思ったことを、すべて書き出す。絶対に誰にも見せないので、字が汚くてもいいし、文章がぐちゃぐちゃでもいい。
参考になるのが『さみしい夜にはペンを持て』という本。
『嫌われる勇気』を生みだしたライター(古賀史健さん)が、物語の中で「書くこと」の大切さと具体的な方法を教えてくれる。
10代に向けて書かれた本だが、大人にも読んでほしい一冊。
私も「読書」や「書くこと」で、今まで悩んでいたことがウソのように消えていく経験を何度もした。
人生の問題は「読書」と「書くこと」でだいたい解決できる。
悩みがすぐには消えないこともあるが、自分の考え方を変えて、悩みを少しずつ小さくすることができる。
私は以前、仕事や子育て、人間関係で悩むことが多かった。
でも本に救われ、書くことで悩みを小さくして、なんとか乗り越えてきた。
現代の忙しい私たちが、モモのように心豊かに暮らすには、読んで書くしかない。
悩んだら本を読み、書くことで自分の心の声に耳を傾ける。
きっといいアイデアが浮かんで、問題がすこしずつ解決していく。
この春、新社会人になられた方は、はじめは本を読んだり、考えたことを書いたりする余裕なんてないと思います。当然です。
頑張りすぎず、自分を大切にして、ちゃんと休んでください。
ただ人生には必ず困難が訪れます。成功した人はみんな困難を絵にかいたような人生を送っています。
人は困難を乗り越えることでしか成長できません。でも大丈夫。つらい時や悩んだ時には、思い出してください。
「読書」と「書くこと」が問題を解決し、悩みを小さくしてくれる
あなたにとってのモモは「読書」と「書くこと」です。
強く豊かに生きるために、ぜひ試してみてください。
あなたの人生が、もっと楽しく豊かになることを願っています 🌵
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